第106話『再起』
果たして羽熊は何も出来ず、須田町に入ることすら叶わなかった。
地図上で見ると境界線の日本側は神栖市。異地側は須田町と明確に線引きされている。羽熊はなんとか須田町に入って爆心地に近づきたかったが、警察が素早く規制線を張られて立ち入りは出来なかった。
五年以上前であれば最前線の関係者として入れないことはなかったが、いまは前線からは一歩引いた立場にいる。知名度があってもそこは見逃してはくれず、異地に入ることは叶わなかった。
陸自と天自は所有する飛行車や浮遊化に成功して就役している護衛艦を天空島があった場所に移動させている。ここで無理に現場に行ったところで、人命救助のプロを前にして足手まといになるだけだ。
そして再び爆発する危険性がゼロでもない。必ず帰らなければならないところがある以上、無理をして悲しませる愚行だけはしてはいけない。
羽熊はグッとこらえて規制線から国防軍による救助活動を見守るしか出来なかった。
スマホには次々に着信やメッセージが来る。
仕事場からの同僚や部下に、親せきに友人と皆が羽熊が生きていることを喜んでいる。
だからこそ痛感する。数時間前、美子に陣痛が来なければあの天空島にいて、いまはもう死んでいたのだと。
美子に続いて亜季にも命を救われた。
あの惨状の中には佐々木元総理や笠原総理、さらには穎原元陸将と羽熊が知る人たちが大勢いると考えると胸が苦しくなった。
かと言って一緒に死んでしまえば美子が悲しんでしまう。
身近な人が誰一人亡くなったことのない羽熊にとって初の感情に整理が追いつかない。
しかし、泣くことは出来ても亡くなった人は戻ってこないのだ。
ならば今ここで無駄に眺めている時間はない。
二キロのジョギングによる心拍と呼吸はもう戻っており、羽熊は踵を返した。
ただ、無駄にする時間はないとしても羽熊に出来ることは残念ながらなかった。
今の羽熊の職業と役職では民間レベルの『交流』までで、政府レベルの『外交』には関われないのだ。かつては日本を救うために外交に携わっていてももうその立場ではなかった。
職場の異地交流浸透機構は須田町にあって立ち入りが出来ず、前線基地だった須田駐屯地はもうない。
出来ることは一つ。美子の側にいてあげることだけで、砂浜だった元須田浜を離れて県道を歩く。
次々に入ってくる着信は申し訳ながらも無視して、産院にいる父のケータイに電話を掛けようと操作をする。
その中で着信履歴にエルマの文字が見えて操作を止めた。
エルマは元須田浜近くに建築された国立病院に入院している。異地から来る感染症を受け入れると同時に、日本の病気に掛かったリーアンを引き受けるためにもあり、リーアン用に一部極端に高い棟がある。
すでに羽熊の目にその病院の棟が見えていて、その棟を見ながら再びエルマに電話を掛けた。
『博士』
身構えていたのだろう。一コールもすることなくエルマが出た。
「エルマ、大丈夫ですか?」
『私は大丈夫です。ただ、他の患者さんや先生らが割れたガラスを浴びたりして怪我をしていますね。私は階下の窓の割れてない部屋に移されました』
「気分は大丈夫ですか?」
『床へは近いですけど地面からは離れているので何とか』
リーアンは本能的に床や地面から離れたがる。気体フォロンの無い日本内ではどうしようもないが、地面からは話してあげようと言う気概が高さのある病室棟となった。
さすがに病院の外の避難は生態と身分から出来ず、比較的無事だった病室に移されたようだ。
「良ければそっちに向かってもいいですか?」
『ぜひ。私も話がしたかったので』
「では向かいます。ナースステーションに話しを通しておいてください」
せっかく行って面会謝絶とされては面倒だ。
『分かりました』
平静を装っても声色に揺らぎがあるのは嫌でも分かった。感情に任せて泣きじゃくりたいだろうに、立場がそれを許さない。
羽熊はエルマの心境を推測しつつ、混乱を極めるであろう国立病院へと向かった。
そして病院に出向いたことを後悔する。
なぜなら病院は爆風によって負傷した人々によって野戦病院となっていたからだ。
耐震設計されたガラスも、猛烈な衝撃波には耐えられずに砕けて地上にいた多くの人々を傷つけた。よって軽傷重傷問わず病院に人が殺到し、待合室で治療をしているほどになっていた。
震災時の病院がこんななのだろうかと、己の場違いさに内心焦る。
羽熊は医療関係者の邪魔にならないように移動して特別病院棟へと向かった。
病室はさっきの電話で聞いていたので迷うことはない。
ナースステーションにはエルマが話しを通してくれたのだろう。こんな時にと言う表情をされながらも、事務的な対応を看護師たちはしてくれて、すぐに帰りますとだけ伝えてエルマの病室へと向かったのだった。
「エルマ」
病室のドアを開けると、リーアン用車高のある車いすに座って割れていない窓の外を見るエルマがいた。
エルマは両手を使って向きを反転する。
「博士。無事で本当に良かった」
「こちらも同じです。君のことだから無理やり行くかもと思ってしまって」
「日本の病院にいたおかげです。ラッサロンにいたら無理にでも行ってました」
日本にいる限りリーアンは空に浮かぶことは出来ない。それ故に著しい行動制限が課せられ、無断で出席したくても出来ずにそれがエルマを救った。
「けど……君になんと言えばいいのか……」
「私も同じです。まだ心の整理が出来ていないので上手く言葉に出来ません」
二人は窓の外を見る。
キノコ雲が作った煙は風で消され、何も燃えていないのか煙はもう立ち上ってはいない。
「あの爆発規模だと生存者はいないでしょう」
「それはそうですけど……」
「叔父上……いえ、ハウアー国王は……助からないでしょうね」
「天空島で爆発事故って起きたりするんですか? だとしても大きすぎる」
「ええ、ガス爆発としてもあそこまで規模は大きくありません。いえ、対艦ミサイルを内部で爆破してもあのような雲は出来ないですね」
軍人ではない羽熊は対艦ミサイルの威力のイメージ映像は浮かび上がらないが、軍人であったエルマが言うのであればそうなのだろう。
あの爆炎から思い浮かぶ兵器は、羽熊の中では一種だけだ。
「核爆発……はさすがにないか」
「それだと日本の犯行になりますよ」
核兵器を保有しているのは日本のみだ。他国が保有していない以上、核爆発となれば自動的に日本の犯行になる。
それは国土転移級の大災害が起きてもありえない話だ。六年かけて築き上げた関係を、自国の総理を巻き添えで破断させる理由がどこにもない。
「それに核実験の映像と比べたら規模が小さいので、通常兵器よりは強力でも核兵器よりは低いと思います」
地上での実験映像と今回の爆発。記憶の中で比べても確かに小さい気がする。どの程度の規模でキノコ雲が出来るのか、専門外の羽熊は知らないが本職だったエルマが言うならそうなのだろう。
「原因はなんであれ、今日を境に世界はまた一変します。多分日本が転移して来た当初のように」
「日本政府も今は大混乱中だろうね。総理が亡くなったとなれば」
「それは我が国も同じです。ハウアー国王が崩御されたならリクト王弟殿下が王に即位されますね。日本ではどうなるんですか?」
「えっと……多分閣僚の誰かが受け継ぐと思うんですけど、誰とまでは……」
日本ではそうした問題がないから総理を引き継ぐ順位は気にしたことがなかった。
羽熊はネットの情報を見ようと再びスマホに手にする。
と、若井からちょうど着信が来ていた。
「はい、もしもし」
安否確認かと羽熊は若井の着信に出る。
『羽熊博士、出て良かった』
「どうしました?」
『いま近くにどなたかいますか?』
「今はエルマ大使のいる病室に来ています。私と同じで式典に参加しなかったので」
『エルマ大使が近くに?』
数秒沈黙となる。
『スピーカーにしてもらえますか? エルマ大使とも話がしたいので』
「分かりました。エルマ、若井さんが君も交えて話がしたいからスピーカーにするよ」
羽熊は言われるがままに通話をスピーカーモードにして病室中に声を拡散させる。
『エルマ大使、まずは大使の胸中を察し、哀悼の意を捧げます。一人でも多くの人が救助されることを願いますが……』
「若井官房長官、ありがとうございます。ですが気遣いは不要です。無事であってほしい気持ちはありますが、あの爆発の規模では生存者は絶望的です。ですので亡くなった体でお話しください」
『気遣い感謝します。いまこちらでは緊急安全保障会議が開かれていまして、この通話は式典に参加しなかった閣僚が聞いています』
「若井官房長官、これはテロですか?」
羽熊は単刀直入に聞く。
『そのことで星務省経由で連絡がありました。式典会場が爆発したと同時期に、世界三十ヶ所以上でもあったとのことです。イルフォルンでもです』
「イルフォルンでもですか!?」
過敏にエルマが反応を示した。
『リクト王弟殿下のいる執務室付近であったとのことです』
「そんな!」
『安否はまだ不明です。その他の犠牲者に関してもまだ詳細なことは分かっていませんが、リクト王弟殿下が狙われたのは間違いないかと』
「ハウアー国王とリクト王弟がもし亡くなったとなったら、イルリハラン王国の次の国王って」
「王位継承権順位第二位のソレイになります。リクト王弟の長男で、今年で十三歳になります」
弱冠十三歳が前触れなく国王に即位する。この非常事態での即位は確かに危険だ。
「……そう言えば笠原総理が亡くなったとしたら、日本の次の総理は誰になるんですか?」
『日本には総理が欠けた場合、事前に定めておいた順位順に総理大臣を代行する法律があり、副総理が第一位でした。その副総理も亡くなられた今、次の代理就任者は官房長官が務めることになってます』
「と言うことは若井さんが?」
『はい。私が総理臨時代理となります』
若井は羽熊より一歳年上の三十九歳。最年少総理が誰で何歳かは知らないが、少なくとも三十代はいないだろう。臨時代理とはいえ、史上最年少総理であることに違いはない。
『エルマ大使、これは転後最悪の事態です。事態解明にイルリハラン王国との協力が不可欠であり、是非ともイルリハラン政府とのパイプ役をお願いしたい』
「もちろんです。私に出来ることは最大限協力します」
『ありがとうございます』
「ただ、いまの私は入院している身ですので、どこまで柔軟にできるかは分かりません」
『イルフォルンとの連絡は出来ますか?』
「いえ、回線がパンクしていて連絡は出来ていません。リクト王弟が被害を受けたのも今知ったくらいですから」
『そちらでは首都が攻撃をされましたからね』
「なるべく早く政府と連絡を取れるようにします」
『我々の方でも綿密な連絡を取れるようにして情報を共有するよう努めます』
「若井官房……いえ、総理、他国からはなにかありますか?」
『まだ各国からコメントはありません。何より遠方の地の出来事でもあるのと、我々自身情報を得ていない以上、コメントしようにもできないので』
そもそもこの爆発が事故なのか故意なのかすら分からないのだ。当該国の発表よりも早く声明を出すことは出来ないだろう。
『天空島は日本領ユーストルにあったので、調査当局は日本となります。もちろんイルリハランの協力を求める予定ではありますが、まずは当事国として日本が主導権を持ちます』
元イルリハラン領であっても、いまは根拠を持った日本領で起きた有事だ。日本が主導権を握らず、他国が持てば実効支配の観念が揺らいでしまう。
もちろん空は異地の生活領域だ。協力を求めなければならない場面もあろう。
「私を大使として任命したハウアー国王が崩御された今、政府に代わっての発言は出来ません。ですが個人的に日本政府の判断を尊重します」
「若井総理、私はなにを? そのために電話を掛けたんですよね?」
エルマに直接交渉するならスピーカーにする必要はない。羽熊にも用があるからそうしたのだ。
『博士、おそらく難色を示すと思いますが、再び政府に協力をお願いをします』
そうだろうと思っていた。
『すでに察している通り、今は転後直後の日本よりも最悪です。最悪世界から敵視される状況でもありますので、日本で最も異地を知る博士の助力がほしいのです』
「私はもう五年近く外交をしていません。全員が異地に対して無知だった転後当時ならまだしも、六年も経てば私より優秀なアドバイザーは大勢います。過去の成果しかない今の私に何をお求めになられますか?」
『博士、謙遜しないでください。前線からは退いてもあなたは優れた異地第一人者です。私の中で、あなた以上に異地事案で最適解を出せる人はいません。どうか知恵を貸してください』
それこそ過去の栄光だ。
今の羽熊は異地交流は続けていても国際問題には一切触れていない。我武者羅だった六年前と今では大きな隔たりがある。
果たして六年前と同じように最適解を出せる自信はない。
『……博士、二人っきりで話をさせてください』
返答に時間を割いてしまうと若井総理代理からそう提案され、スピーカーモードを切って受話器に耳に当てる。向こうでも受話器を耳に当てているだろう。
『羽熊、友人として頼む。力を貸してくれ』
町村ならまだしも国家なのだから羽熊より優秀な異地学者はいる。それでも頼むのはお抱えと友人との距離感だろう。普段はさん付けと敬語のところ、タメ口であることから真剣であることもうかがえる。
美子と亜季のことを考えると断りたいが、築いた平和の象徴を壊された償いをさせたい気持ちもまたあった。
「……分かった。協力するよ」
『ありがとう。明日、遅くとも三日以内には内閣府に対策本部を設置するので来てほしい』
「では異地に出て調査や外交はしない?」
『もちろん。本来なら死んでいた手前、安全としても異地には出たくないだろ?』
どうやら羽熊の胸中はお見通しのようだ。
「さすがにな」
『それにターゲットが参加者全員だったとしたら、羽熊もエルマ大使が生き残ったのは誤算かもしれない』
「…………」
それを聞いて羽熊の中で心当たりを一つつける。
リクト王弟を始め世界三十ヶ所同時テロと言うのも、心当たりの確度を上げさせた。
『羽熊博士、いま思い浮かぶテロの動機とか分かりますか?』
対策本部への参加を確認したことで、若井総理は普段の口調となって聞いて来た。
「いえ、さすがに日本とイルリハランがユーストル資源の過半数を独占していることくらいですね」
妥当な線と言えばそれくらいで、羽熊は余計な示唆をさせないよう濁した。
『そうですか。では続きは対策本部設置を会議で決定した後で』
「分かりました」
『では切ります。博士、ありがとうございます』
さすがに知人でも総理より先に切るわけにはいかず、向こうが切るのを待って通話画面を消した。
「博士、再び戻るんですか?」
「ここで逃げても悔いしかしませんからね。それに犯人がいるなら罪を償わせたいですし」
逃げては蚊帳の外でテレビやネットでしか知ることしか出来ない。
羽熊はそう前向きなことを話しながらスマホの電源を落とした。
「エルマ、ケータイの電源落としてくれる? 一応病室だから落としとこ」
「え? あ、はい」
羽熊の指示にエルマは従い、日本製の携帯電話の電源を落とす。
「一体どうしたんです?」
「いえ、若井さんの言ったことが気になったんです。もしこのテロのターゲットが私やエルマも含んでいるとしたら、犯人は私たちを狙うかもしれません」
「私や博士がターゲット……まあ私は病気、博士は急用での欠席なので、個別で狙うことは出来なかったでしょうね」
「それに世界各国で三十ヶ所と、リクト王弟殿下が狙われた……考えすぎかもしれませんが、でもゼロとは言えない」
「…………っ!」
羽熊の意図にエルマも気づいたようだ。
驚愕の顔を見せて手で口元を覆う。
「そんな……いや、でも……確かに亡くなったのはみんな知ってる人達だ」
「もし世界各地の爆破の被害者が一致したのなら、これは事故じゃなくテロで、一つの目的のためにしたことになる」
「……博士の考えている通りなら、私も博士もターゲットで間違いないですね」
口には出さずとも、羽熊とエルマの考えは一致した。
「でもどうして携帯電話の電源を?」
「これはフィクションの話ですけど、秘密が漏れるパターンて大体二つなんですよね。秘密を守る人が漏らすか、秘密を盗むか。さすがに人である以上、三十人以上が知る秘密を死ぬまで守る可能性は低いです。でも秘密を盗むパターンもまたあるので、ケータイの電源を落としました」
フィクションでは遠隔操作で通話状態にして盗聴する手口が使われる。それを危惧して電源を落としたのだ。
この秘密は知っている者同士でも口に出さない決まりにしている。
だが、ひょっとしたら知っている者同士での通話を傍受された可能性もあるし、情報を売ったか拷問で漏らした可能性も捨てきれない。
何であれ警戒をし過ぎて無駄ではない。六年前もそれで乗り切って来た。
「……確証を得るまではオンラインでの話は避けた方がいいですね」
「けど、そうなると二人だけの調査となります。オフラインで調べるのもまた厳しいですね」
半世紀前ならまだしも、現代でオフライン調査は非常に鈍足だ。情報の伝達も人の移動をもって成すから、安全面は高まっても常に後手に回る恐れがある。
転後直後の交流もそうだ。オンラインだからスムーズにできたが、オフラインであればあと一年か二年は掛かっていたかもしれない。
しかも秘密を知るのが最悪二人だけだ。一人は元軍人の大使であり王室。一人は異地に精通しているだけの民間人。調査チームを作るにはあまりにも貧弱で、どうイメージを巡らせても上手く回らない。
「それは被害者の確認をしてからにしましょう」
「ですね」
今この場でどれだけ議論をしても先には進まないし、固定観念に縛られてしまうと別の可能性すら見落としてしまうから、羽熊とエルマは話し合いを止めた。
「ただ、もしそうだった場合、アレやコレではややこしいので暗号を決めましょう」
実は共通する言葉を作ってはいなかった。
闇に葬る予定でもあり、こうして再燃させない目標もあって暗号名を考えていなかったのだ。
だが、こうして再燃してしまった以上、口に出す言葉を作らなければならない。
「するなら全く関係ない、関連性もない言葉が良いですね」
オンラインでやり取りをするならば、盗聴をされたとしても示唆もさせないようにしなければならない。
「ですね……」
「じゃあバーニアンにしましょう」
羽熊が提案する。
「バーニアン」
ふと思いついた言葉で何一つ関連性は含ませてはいない。こういう場合は考えれば考えるほど関連した言葉にしてしまうから、語呂が良く瞬時に思いついた言葉が良い。
「分かりました。じゃあこれからはバーニアンと呼びましょう」
地球人とリーアンのハーフは今後バーニアンと呼ぶこととなった。
「では私は美子のところに行きます。彼女も不安がってると思うので」
「私は本国に連絡してみます。ソレイにも連絡をしたいので」
「ではこれで」
これ以上長居しては病院にも迷惑が掛かる。羽熊は最後に事故現場に向けて黙とうをして病室を後にした。
変わらず続く戦場と化した病院内の隅を通り、外に出ると産院に向かって再び走り出したのだった。




