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異世界?ただのゲームだろ

「何だ此処は……」


 落ち着け…こういう時は自分の事を口に出すと良いと聞いたな、真実は否だが…


「俺の名前は佐藤(さとう) 廣樹(ひろき)、高校3年男」


頬を叩く…普通に痛い、やはり夢ではない……もう一度周りを見回す、何もない広い荒野だ、勿論荒野なんぞは今までに見たことはある。だがこれはさすがにひどすぎる、おそらく地平線がここまでくっきり見える場所は日本にはない…というか地球にあるのか?。

 俺は慌てて記憶を辿った………


_________________


 「先輩!屋上なんかで何してるんですか?」


 後ろには高校2年生の片岡(かたおか) 蒼汰(そうた)、俺とおなじ、陸上部の後輩だ


「ん?片岡か、何って町を見下ろしてるんだよ」


 片岡は屋上の淵に立って下を眺めている。いつもなら問題ない、だが今は校舎の工事期間中で柵が外されている。もちろんそれだけなら普通は大丈夫だ、だが片岡はたとえそこに何もなかったとしても転ぶ超一流のドジっ子なのだ。俺は嫌な予感がして慌てて危ないぞ~!と叫ぶが…


「大丈夫ですよ先輩……」


 俺が聞いた片岡の声はそこまでだった…杞憂であってほしかった予想がやはり現実に起きた…突然強い風が吹いてきて片岡の体が傾く、

 俺は慌てて片岡の腕を掴むそして一気に引き上げ……たが引き上げた反動で俺は……


「先輩!」


 俺は4階の高さから真っ逆さまに落ちてゆく、体を斬るような冷たい風が吹き付ける


「俺…多分死んだな」


 突然暖かく優しい風が吹く、あれ?俺の体は地面に落ちることなく……真っ黒な穴に吸い込まれていった………




「ん?ここは天国か?」


 此処は穴の底らしき場所だ、真っ暗で何も見えない、体はある……試しに立ち上がると体は傷一つ付いていない…健康体だ


「やっぱり俺は死んだのか」


呟いた瞬間…目の前に明るい光が見えた…そして俺は気を失った……


_________________


 よくよく思い出すと悔しい


「片岡のやつ、来世で会ったら復讐してやる」


 とりあえず体をいじくり異常がないのを確かめた。大丈夫、問題ない。


 あっ、そういえばこんな展開どっかで見た覚えが…


「まさかとは思うがな[ステータス]違うか、「メニュー」ってうわっ!」


試しに呟くと目の前にパネルが表示される


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


メニュー


◆ステータス◆


名前 ヒロキ

職業 暗殺者・テイマー

階級 平民

職業LV1

HP100/100

MP30/30

AT200

BR150

スキル1 「テイム」

スキル2 「仲間経験値配布」

スキル3 「アイテムボックス」

スキル4 「経験値UP×2」

スキル5 「不滅」

ユニークスキル


職業スキル 「剣術LV1」

      「盾術LV1」


勲章一覧

・仲間想い

・屋上の勇者(笑)


装備一覧

「頭」 無し

「体」 布の服

「右手」木の箒

「左手」 無し

「足」 布の靴

「アクセ」 無し

「背中」 無し


持ち物

・昼食のパンくず

・牛乳30ml

携帯型機能端末(スマホ)


所持金

銅欠×0

銅貨×0

銀貨×0

金貨×0

鮮鋼貨×0

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 できちゃった…、こういう現象は確か「異世界転移」っていうんだよね、本やゲームでしか見たことないけど、正直あの小説とか書いてる人って本当に異世界来てるんじゃない?


そして定番のステータス使えるんだな。そして職業暗殺者って俺…


 ATはアタックBRはブロックで、スキルは何となく分かる、多分テイムは魔物とかを仲間に出来るんだろう、仲間経験値配布?自分の経験値が仲間にも配れるのかな?アイテムボックスは持ち物を入れる箱……だよな


 剣術と盾術は使えそうだな、

 

「ところで、俺はどうすればいいんだ?」


 メニューを開くと、5つの項目が出てきた。ざっと見ていく


「敵レーダー」OFF

 敵の場所を感知できる。『隠密』スキルや職業『忍者』には効かない。


「スキルチェンジ」

 覚えているスキルを融合&進化させることができる。ただし条件

1,スキルレベルMax

2,適正・道具のどちらかが必要

この二つを満たさなければならない



「全体マップ」

 Gogglesマップ 異世界版


「サポートセンター」

 異世界での生活に困ったら使ってください。基本的なことから何でもok

:愛しき神様より:


「???」

 条件を満たしたら開く




最後二つを無視して敵レーダーをONにする


「わっ!LV2の雑魚がいっぱいいる」


 箒で勝てるのか正直分からないが戦ってみるか、荒野は敵を見つけやすい,

数分もかからず手頃な魔物を見つけた。

 敵は二足歩行の犬に棒を持たせた用な敵だ

 剣術スキルのおかげで自然と腕が動く、相手は頭を狙って棒を降り下ろすが箒で払う、犬のくせに!やるな

こんどは俺が腹に向かって渾身の一撃を!……避けられた

 犬はニヤリと笑みを浮かべた、こいつ本当に犬か?犬は棒で突く

ガッ、俺は左肩に熱い何かを感じた

左肩に手を当てると謎の液体が、


「これ、血だよな」


意外と冷静に呟き二度目の突きをかわす

俺は怒りに任せて犬をぶん殴る


「グルッ、ガハッ」


敵は倒れて黒い灰に変わった……


 定番のLVUP音が響く

―――――

コボルトを倒した

経験値を100手に入れた

LVが2上がった

コボルトの情報を手に入れた

ドロップ:木の棒・銅剣・木盾・銀貨×5

―――――

「やっぱりゲームじゃん」


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