中学1年生 〜入学式翌日
1-5
自己紹介…全く面白みがない。分かったことをまとめると
一人目、ピアノが好き
二人目、パンが好き
三人目、ちーずが好き
…みんな同じ。◯◯◯が好き。しか言っていない。これでは自己紹介の意味がない。
「次の人ー。前出てお願いします。」
「出席番号39番 元谷 大地です。幼稚園から小学校そして中学までA大附属です。この学校には購買があるそうなので、どのパンを食べるのかを毎日真剣に決めたいと思います。それが、この学校に来て楽しみたいことです。よろしくお願いします!」
あと2人のところで、つまらない「好きな食べ物は〜」論争が終わる。
「はい、次ラスト。」
「入学式で寝てたと話題の、出席番号40番 有石小学校から来た山田 四季です。好きなことは水泳です。この中学では、精一杯泳ぎたいと思うので、勉強で足引っ張ったらごめんなさい。よろしくお願いします。」
「これで、自己紹介は終わったから、次の授業…15分くらいは自由時間にしたいと思います。」
殆どのみんな好きなことしかいってないつまらない自己紹介。つまらない自己紹介を、最後まで起きて聞いていた四季は疲れたので、寝ようと思ったが…
「山田。」
「は、はい!」
出席番号一つ違いの元谷が、いきなり話しかけて来た。ため、ビクッとしながら返事をすると。
「水泳部志望なん?」
「いや、志望じゃなくて、もう決まってる。むしろ、勧誘を手伝うまである。」
「すげぇ気合い入ってるな。」
「もちろん。だって勉強ばっかしじゃつまらないし。何よりも、ここに来た目的が泳ぐためだからな。」
これはまたとない、勧誘のチャンス!と四季は思った。
「ふーん。水泳部って、素人でも入っていいんかな〜。水着とかって、どうなん?やっぱりあの…V字型のやつはくの?恥ずかしくね?しかも、俺運動神経低いからなぁ。でもやっぱり運動たくさんする部活入った方がー色々と…」
「ストップ!」
「は、はい…」
「まず1つ目、水泳は、素人でも、3年間で、今の俺よりも速くなれる。」
「マジか!へー」
元谷が話に、大変よく食いついているので、四季はここでより一層、テンションを上げて話し始める!
「2つ目V字型の水着はくやつなんて、今じゃ少ない。膝覆わんくらいの長さの水着を吐きます。」
「あっそうなん?あれしか水着ないんだと思っとった。」
「3つ目運動神経は関係ない。俺は50m走9秒切ったことない。」
「俺よりも遅い。プププッ」
笑われたくらいで引くほど四季の心は弱くはない。
「第一、元谷…だっけ?は背デカイから速いやろ。」
「あってるよ、元谷で、去年の身体測定で160超えてるし、今年はもっと伸びたから、165くらいは普通に有るんじゃね?」
「えっ…俺よりも15か20大きいの…やっぱり神様は不公平だ!」
「なら、俺も水泳にしようかなー…部活。」
(あー…疲れた)
「あ…ありがと…う。水泳部に入ってくれたら嬉しいです。じゃあ、俺寝るわ。おやすみ。」
混乱する前に寝よう。
「おう、おやすみ。今度は授業前に起きろよ?」
…
……
………
「けってーーーーーーい!」
「じゃあ、山田くんは一番前に出て来て進行をしてください。」
黒板には一行だけ文字が書いてある。
「クラス会長 山田 四季」
四季には書いた覚えがない。寝ながら文字を綺麗にかくなんて芸当は、最低でも式には無理です。
「何が…ど、どうなってるんですか?」
何が起こったのか分からず、四季が先生に質問してみると、高田先生は、
「「先生の挨拶に反応せずにいるやつをクラス会長にする。」と言ってから、「起立!」と言ったら、お前だけ座ってたからな。山田、これでお前は立派なクラス会長だ。」
「それは普通逆で、「しょぼい」クラス会長じゃないですか?」
「こんなもんだろ?去年、クラス会長が決まるのが遅くて、何も決まらなかったクラスとかもあったから、このクラスはいい方だな。」
話は一つも聞かれていません。
(こういう時はあれですよね。せーの)
「はぁ…分かりました。やりますよ。どうせ、何か一つやらないといけないなら、何でもいいですし。やります。」
「やります。じゃないですからね。決定事項だから、「やらなければならない」な。」
「はい…」
「というわけで、クラス会長が決まったわけで、副会長も決めたいと思う。誰かなってくれないか?」
・・・・・「私、やります」
(なんとも…素晴らしい。入学式に眠ってた人のフォローを積極的にする…素晴らしい!決めた!全部押し付けよう!!」
「えーっと、安達さん本当にいいんですか?こう言っていますが…」
「私がやります。一度言ったことですから。」
「よーし。会長、副会長決まったし。決意表明みたいなのしようか。」
「じゃあ、会長の四季からで。」
「はぁ…2度の居眠りによって、皆さんにはもう顔と名前が一致していると思います。出席番号40番 山田 四季です。小学校のころは、やまぴーとかけて、残念なやまぴーということで、山Cと呼ばれてました。なので、できれば、山Cと呼んでください。このクラスは、残念なではなく、楽しい、色々とやらかせる楽Cクラスにしたいと思うので、よろしくお願いします。」
パチパチパチパチ…
「出席番号1番 安達 秋です。会長が沢山居眠りをしそうなので、その度に起こしてあげるのがメインの仕事になりそうですが、クラスを良くするためと思って頑張りますので、よろしくお願いします。」
ゲラゲラ ゲラゲラ パチパチパチパチ…
その後は何事もなく、四季が会長として委員会決めの司会を全うしました。
1-2
「涼はすげえな、外部なんにクラス会長とか。」
「まあ、めんどくさいの本当は嫌いやけど、誰も手あげなかったし。」
「それで自分がやるって言うところが涼らしいわ」
「四季は、あいつであいつらしいしな」
「あれは…な〜、面倒くさいわー。5組の総務の仕事も手伝わんとダメそうやな…頭痛くなるわ」
「まあ、四季のお世話係兼任やな」
「そうやな。」
学年集会
「各クラスの会長、副会長は前に出て来て挨拶してください。」
ぞろぞろと、クラス会長、副会長が前に出て来た。もちろん、四季は目をションボリとさせている。
「1-1の会長になった…」
「1-1の副会長になった…」
「1-2の会長になりました。 小笠原 涼介です。クラス、学年を盛り上げたいと思います。部活は水泳部に入る予定です。ぜひ皆さんも入ってください。よろしくお願いします。」
(水泳部?誰だよ。名前も…顔も…って、おい、涼じゃねえか?」
「おい、そこ!お前!入学式といい、2回目だぞ!ふざけるな!」
「すいません…」
「えーっと。安達さんでしたっけ?」
「そうですけど?」
「もしかして…1-2の会長って…」
「小笠原 涼介って、言ってた。」
「そうか…あいつも、受けてたのか。」
「1-5の会長になりました。山田 四季です。皆さんご存知の通り、入学式で居眠りをした者です。その、名誉挽回ができるよう総務としてがんばりたいとおもいます。」
そして、それ以降は何もなく二日目の学校は終わりをとげた。




