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水泳部1年春  作者: 田尻山 一由
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中学1年生 〜入学式〜

国立A大学附属中学。、略してA中は、各学年男女100人ずつ200人。A小学校からの、「内部」が100人、受験してA中に進学した「外部」が100人で構成されている。


「みなさんの益々のご検討を期待します。」


「これで、平成◯◯年度国立A大学附属中学校入学式を終わります。一同起立、礼、着席。」


「新入生退場。」


本来ならば、ここであたたかい拍手をもらいながら新入生達が退場していく、という、とてもいい場面のはずだ。しかし、残念なことに一人のせいで、誰も退場できないでいた。


「おい、起きろ…早く起きろ。」


「・・・・」


「な〜、起きろって、山田起きろよ。」


「・・・・」


「 」


寝ている少年を無視することにしました。そして、やっと生徒が退場します。




全員が退場した後に、勿論一人だけ生徒が残っている。そこで、教師たちは全員思いました。「問題児」が入学して来たと…




入学式が終わった後の1-5


「あの寝てたやつ誰だよ」

「いい迷惑だよな」

「あいつのせいで、めっちゃ恥ずかしかったしもう、最悪」

「あれは恥ずかしい。」

「何回も声かけたぞ俺は、校長の話の途中から声かけたぞ」

「お前は偉いよく頑張った」


ガラガラ


「おはようみんな、入学式お疲れ様、このクラスの担任になった、高田だ。よろしく、去年この学校に来たばかりで、担当教科は数学。部活は、去年は持っていなかったが、今年からは水泳部を持つことになった。みんなと仲良くなれるように頑張るんで、一年間よろしくな」

「何か質問ありますか?」


「一番窓側の一番後ろの席に座るはずの人は今どこにいますか?」

クスクス「思った〜」

「……彼は、入学式の居眠りで、生徒指導室で面談中です。初日からやらかしてくれて、本当に…はぁ…他に質問は?」


「明日の予定は何ですか?」


「それは、今から話します。明日の予定だけ話します。明日は4限で終わるので給食を食べてから下校になります。1限は自己紹介、2.3限で、係り委員会決め、4限は学年集会です。宿題として、今から配る自己紹介プリントを書いておくこと、1限にはそこに書いてあることを前にでて話してもらうから。以上、質問は?」


「先生。この紙に書くこと全部教壇でいったら、一人当たり軽く2.3分かかって、40人も発表できないと思いまーす。」


「それもそうだな。だったら、それをベースにしてどれを話すかは自由にするか。最低でも、名前、出身小学校プラス2.3は話すことにするか。それでいいか?」


「あ、はい、わかりました。」


「では、今日はこれだけで、起立、気をつけ礼、さようなら。」



生徒指導室


「すいません。すいません」


「たく、ありえないですよ?前代未聞ですよ?新入生が退場し終わった後に席に人が残っているなんて。私はこの学校に15.6年いますけど、初めてです。」


「本当になぜこうなった」


「私が君に聞きたいくらいです。」

「すみません。」


少年がひたすら謝っていると、先生らしき人が現れた。


「教頭、もう、この辺でいいのではと。他の生徒はもう帰っていますので、配布したいプリントもありますから。」


「それもそうだな、じゃあ、残りは頼んだぞ?」

「わかりました。」


この先生らしき人に任せて、教頭は教室から出て行った…およそ30くらいの人だ。


「私は、君の担任になった、高田です。なんで入学式にあんなに堂々と寝ていたのかな?」


「眠かったからですかね。気付いたら寝てましたね。」


先生の口が「アウアウアー」と動いている。

(何これ面白い!)


「じゃあ、昨日は何時に寝たの?」


「10時半くらいですかね。」


「朝は?」


「6時前ですね。スイミングスクールの練習が今日まで朝練だったので、7時から8時半まで泳いでいました。だからちょっと疲れて…ほら、髪の毛濡れてるでしょ?」


「いや、そんなの知らん。はぁ…ところで話は変わるが水泳部志望なのか?」


「そうです!水泳するために来たみたいなもんですよ!ここに入学さえすれば、そんなに頑張らなくても、授業のレベルが高いから勝手に学力がついて、県内の進学校も受かるでしょ?そう考えたら、少6の間にちょこっと頑張って中学受験してしまった方がいいと思いまして…」


A中学は、進学校としても有名で、180以上が、県内トップレベルの国、公、私立高校に進学するなど、高い偏差値を持っている。そのくせ、勉強第一ではなく、自由な校風なのだが、体育会系の部活での成績は悲惨である。

「そうか、私は水泳部の顧問なので、…今回は甘くみてあげます…つまり、見逃しすということになりますが、次回からの集会は寝れないと思えよ?」


「はい。わかりました。ありがとうございます。あと、一つ質問いいですか?」


「はぁ…何でもどうぞ」


「今年の水泳部には、誰か速い人入りましたか?もしくは、先輩に速い人いますか?」


「私もよくは知らないんだ。去年ここにきたばっかりでね。でも、この学校は毎年部室が変わるらしいのだが、水泳部の今年の部室は2番目に広い。つまり、何か結果を出したのかもな。先生は覚えてないけど。」


「まあ、期待しないでいます。ありがとうございました。今度からは気をつけます。」


「あ、忘れてた。明日自己紹介あるから、この紙書いといてね。あと、4限で終わる」


「分かりましたー。」



1-2放課後


「あいつもここ受けてたのかよ…」

「いや、あいつは受ける言うとったやん?」

「そうけ?」

「あぁ、「俺は天才やから天才の高校行かんなん」とか言うとったなぁー。」

「あぁ、それ聞いた気がしますわ。」

「陽はよく受かったな。」

「ここの入試って、試験50%面接50%やったから、試験全く分からんかったけど、面接は、全くあがらんかったから、余裕やったわ」

「それは余裕じゃないやろ…まあ、これでリレー4人今年は揃ったな。来年はスクールの誰か受けさせるか?」

「まずは今年じゃね?」

「まあそうか。」


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