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ブログの好きな作家

作者: 秋川滝美
掲載日:2012/07/04

「なにやってんですか?」


「うわあっ!どっから湧いた!?」

「玄関からに決まってます」

「もうちょっと賑やかに登場してよ」

「したらしたらで気が散るとか文句言う癖に」

「まあそうだけどさ」

「それより、何やってるかって聞いてるんです」

「何って、書いてるよ」

「見たらわかります」

「じゃあいいじゃん」

「何、書いてるんですか?」

「えーーっとぉ・・」

「ブログでしょ、ブログなんでしょ!」

「・・・・はい・・」

「ブログじゃなくて小説書いて下さい!」

「えー・・だって日記は毎日書きなさいって堀内先生が」

「誰ですか?」

「小学校の先生」

「昭和のことは忘れてください!」

「昭和って・・・そりゃそうだけど・・」

「とにかく、書いて下さい、小説」

「でもさあ・・私もともとブロガーだし」

「そんな大したブログじゃなかったじゃないですか!」

「あ・・青年、今の刺さったよ!もう心の底までぐさっ、だ!!」

「刺すために言ったんです。」

「いいじゃん、ブログ書いたって・・」

「一つなら見逃しますよ、俺だって」

「・・あ・・・」

「知ってますよ、裏ブログ、持ってるでしょ?」

「よくご存じで・・」

「表ですらマイナーなのに、その裏にさらに どマイナー。どんだけですか」

「青があるなら赤があったってええじゃないか~」

「そこで踊らないで下さい!」

「楽しいんだよ、ブログは」

「2年置いてあって、一日10人しか見ないブログなんて潰しなさい!」

「だって・・だって・・・」

「一番最初に晒した作品、2年で50人も読んでないんですよ!」

「あたしの実力なんてどうせそんなもんで・・(ぶちぶち)」

「また下らない後ろ向き思考・・さては、余ってますね?時間が」

「え・・いや・・余ってない・・です」

「余ってるようにしか見えません。潰してあげます、その時間」

「わかった、書く。今から書きますから小説!さあ書くぞワンパタ~ン!」

「手遅れです」

「ま・・待ちたまへ青年!脱ぐな!!」

「先に脱がせましょうか?」

「わあああああ!!」


 その後、作家がかいたのはブログでも小説でもなく甘い汗だった。


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