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32話 模造品は本物に勝てず

「どうして君はこんなことをするのかな?」


「是、それは余の使命である」


「右を見れば飴を買う貴族が、左を見れば悪意を一身に受けるみすぼらしい子供。」


「上には平等を謳う神、下にはハエの集る死体が…余はかのような世界に生きている」


「見た目、思想が違う…ただそれだけで争い、殺し、差別と迫害を執り行う人間という種。」


「おかしいとは思わないか?魔物は種同士で争わぬ、他の生物も同様」


魔王は悪臭漂う小さな箱をリオハに見せる


「これはパンドラの箱とでも思うがいい、神は下界にこれを落としそのせいで今までの歴史で数億の命が失われている」


「箱の内容は争い、死、飢餓、悪意…それの根源である」


「っ…君その姿…!」


魔王の靡く銀髪の下には身長に不釣り合いな歪かつ異形の腕、更には顔の下半分は朽ち果てていた…


「だが箱には他の内容物も詰まっている、知恵…そして神殺しの力だ」


「余は許せぬ、いたずらにこの箱を開け数百数千億の命を奪う神を。」


「神を呼び出す方法を知っているか?」


「…知らないね。」


「代償だ、余の契約するイスカリオテは銀貨と呪文である、ではこの箱を開けた神を呼び出す方法…」


「命だ、それも大量の…」


箱を挟み魔王とリオハの間に緊張が走る


「厳密に言えば死ぬ時に放出される魔力だが…余は人類の9割を死滅させ神を呼び出し殺す…」


「やっていることはその神と同じじゃないのかい?」


「余は将来を見据える、神殺しの犠牲となる1億の命、神殺しを完遂し救われる未来の無限の命…」


「余は魔物、だが知性を持ち生まれている…汝も血を分かち合う者だ、分かるだろう?」


朽ちてさらけ出た顎の骨を晒し魔王はリオハを誘う…


「そうだね、分かったよ…君の考えがその神以下だってことをね。」


「…では冥界で余の言葉を思い出すがよい」


魔王がリオハの首に手を掛けようとした瞬間、どこからか雷のような轟音が響き数秒後、魔王の体は吹っ飛んでいた


「時間稼ぎ上手いねぇリオっち!」


「間に合って良かったよ、でも奴はこれぐらいじゃ終わらないよ、ほら次!」


壁は崩れ改造されたフェンリルに乗るスリーフ達が現れる…








~王宮外~


「おいベルゼアブ!突っ立ってないで加勢してくれ!」


「それは出来ないわ、私個の戦闘能力無いし。」


「アホドワーフ!前みロ!」


「やべっ…!」


ベルゼアブはヴァイラを最低限守りグリドール×2とワープの戦いを見ていた


「ふーっ…行けるか、ワープ。」


「甘ク見るナ、連続でやルゾ。」


「…」


偽のグリドールに二人は走り、フェイントを掛ける


「右2の左斜め3!」


「分かっテる!」


ワープ達はゲートを通り360°全ての方向から攻撃を仕掛けるも、体を液状化され空振っていた


「…弱点…癖…はっ!」


「なんダ、ナにか思い付いタノか」


「入れ替え、出来るな?」


「…分かッタ。」


「はな、はなし、話、は終わった、か。」


グリドールは足を踏み込み、一足で偽グリドールへ向かいゲートで消える


「後ろだぜ」


「…!」


後ろにいたのはグリドールではなくワープ…首根っこを掴まれ持ち上げられる


「ギっ…」


「てめぇ…片目で敵を追ってるな?確かに分かりやすい癖だ…!」


「な、なに、を、言って…」


ワープはグリドールと入れ替わり、偽のグリドールにいばらが突き刺さる…事前に首にいばらを巻き付けていたのだ


「さぁ捕まえた…!」


いばらはグリドールの血を滴らせ、その血が偽グリドールに着いた瞬間、両者とも青い炎に包まれる


「熱…!くない!なら殴れるっ!」


炎を纏い偽グリドールを殴り続ける…いつしか火が収まった頃には既に灰となっていた


「ふぅ、大丈夫かワー…プ…」


「オい、お前ノセいだぞ」


グリドールが振り替えるとそこには何故か地面に突き刺さったワープの姿があった…
















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