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27話 刺客はヒトか、魔の物か

「んっ…ふっうぉっ…!」


マリアッチの元へと向かう道中、無呼吸で走っていた為酸欠となり草原に転がってしまうグリドール


「はぁ…はぁ…!ぁーきっつい…」


息を整えているグリドールの顔を覗き込む者が一人…


「あ、グリドールじゃん」


「あぁ?ってうわお前かよ…」


「も、もしかして私に会うために来たの?ふへ…へへへ…!」


「お前まじ出会ってすぐに抱き付くのやめろ…!」


それはアスモデウスだった。


「…で、お前なんでこんなとこいんだよ。」


「あーあのもふもふちゃんの護衛ってりお…なんだっけ、まいいや護衛に来たのー」


「リオハさんな、もふもふ…マリアッチか。」


…悪魔との会話には翻訳が必要である


「そういうグリドールはなんなのさ」


「お前と同じ感じだ、王都から走ってきた」


「はしっ…?まぁもう聞くのも野暮だね、私はワープの能力で来たはずなんだけど…なんかここに飛ばされたの」


「そうか…じゃあほら、乗れ」


グリドールは背中をアスモデウスに見せ…いわゆるおんぶの形を取る


「にひ…こういうプレイもいいかも…」


「…言っておくが、ちゃんと捕まってろよ、俺速いから。」


「速いってそんにゃ…」


グリドールの心臓は速く、そして強く鼓動を始める


血液は熱く滾って全身に巡り、脚の筋肉が膨張する


アスモデウスが瞬きをするともはや先程までの草原は視界に無くなっていた


「へ…?ちょ、ちょっとこれな…」


「走ってんだよ、ちゃんと俺に張り付いてろよ。」


幾つかの森を抜け、丘を越え水面を…走ることは無理なので湖を横切りグリドールは目的地へ到着する


「おい、着いたぞ…おい?」


未だアスモデウスは状況を飲み込めず目を丸くしてグリドールの背中に抱き付いていた


「はぁ…もうこのまま行くからな」


西側諸国の街は最近導入された水銀灯で照らされ大陸中の獣人が集まり市場を賑やかにしていた


「マリアッチの家は…ここか」


「ね、ねぇグリドール…」


「あぁ?なんだ。」


グリドールから降りアスモデウスは話す


「ちょ、ちょっと好きが溢れてヤバいから一旦犯していい?てか犯すね!?」


「うわっちょなにすんだお前やめろ!」


マリアッチ宅の軒先でグリドール達はもみくちゃになる…


「何事ですか!」


その騒ぎを聞きつけマリアッチが家から出てきていた


「あ、マリアッチ。」


「わっ本当に生きてたんですねグリドールさん!」


立ち話もなんだということでグリドール達はマリアッチ宅に入っていく…


「…そ、そんなことが…」


「あぁ、だからお前には避難してほしい」


「は、はい勿論です…」


「なんだ?何か不明点でも?」


マリアッチは気まずい顔でグリドールに質問をする


「そ、その子は大丈夫なんでしょうか…」


「んーっ!んーっ!」


マリアッチの視線の先には椅子に縛り付けられたアスモデウスが居た。


「こいつは大丈夫、口の外してみるか?きっとこれはこれで…とか言い出すぞ」


「んぶっ!はぁ…はぁ…縄で縛り付けるなんて…刺激的だね…」


「自重しろ」


「やん♡厳しいのも好き…」


「無敵か」


…そんな会話をマリアッチがドン引きの表情で見ていると…


「こんにちはー…お便りをお届けに預かりましたー」


「…俺が出よう。」


警戒しながらグリドールは戸を開ける…


「やぁ。」


首を浅く切り、足を払い腹を殴り態勢を崩す。


「刀、返して?」


「へ…ゃ…ぐりっ!グリドールさん!」


マリアッチ宅の床にグリドールの血が染み渡っていく


「もう一度言うね、刀を返して。」


「ま、まってくだしゃ!とりすさっ!」


マリアッチの肩に短刀が突き刺さる


「刀を出せ混血。」


冷徹に言葉を吐き捨てたのはトリスであった


「なっナルコレプシー!」


「…?あぁ君か、クソ悪魔。」


「え…な、なんで効かないのっぐぉ…」


アスモデウスは困惑する、いついかなる状況、どんな生物でも効く筈の病気の能力が眼前のエルフに効いていない…


「お前は何かと面倒だ、気絶してもらう。」


「さて…おい耳、刀を出…」


トリスが振り返ると既にマリアッチの姿は消えていた


「チッ…」


「ぐぷっ…大丈夫か…マリアッチ…!」


「は、はい…痛みはありますが立てます…!」


庭に出たグリドールとマリアッチはいつ出てくるか分からないトリスに少しの恐怖を感じていた


ギギギ…


開く扉、中は暗闇。



























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