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25話 必ず叶えてみせよう

~魔王襲撃まであと12時間~


「人、居なくなったな…」


「みんな避難してるからね、普段は人で溢れかえる市場もこの様さ。」


グリドール達は人の居なくなった街を歩いていた


「ん?人影…避難しきれなかった奴か?おーい!そこの君!」


背丈の低い人影が路地裏へと入っていく


「…?何か怪しいな…ちょっと俺いってきますね」


「気を付けてね、私は王宮に戻ってるから」


人影を追いグリドールは路地裏へと突入する


「ここ…どこなにょ…」


「おい!」


「へひっ!?す、すいません!怪しい者じゃないです…!捕まえないで!」


「ん…あれお前ソルナークじゃん。」


なんとも変わり果てたみすぼらしい姿にソルナークはなっておりグリドールは驚く


「お前その格好…一体何が?」


「お、お前って…僕一応神様なんだけどな…」


「神ならもう二人は会ってるよ」


「えぇ…と、取りあえず事情を説明するから…」


路地裏から出たグリドールとソルナークは歩きながら話をする


「へぇ…あの時協力したせいでどっかに飛ばされて自力で戻ったら門番に話を信じて貰えなくて3日牢へ入ってたと…」


「改めて思い返すと恥ずかしいからやめてくださいよ…ちょっと頼み事があって貴方を探してたんです…でも何か人は居ないし王宮へ行っても信じて貰えないしで…」


「お前…不憫だな。」


「かっ神に向かって何を!…と言いたいところだけど、もう僕大陽の力ほぼないんだよな…」


「色々あるみたいだな…王宮へ行くぞ、これから何が起こるかお前知らないみたいだし」


こうしてグリドールはソルナークを連れて王宮へと帰っていく…


「あっグリドール!丁度お前探してたんだよ!」


「あぁお帰りグリドール君、君の執務室に書類置いといたからよろしく。」


「グリドール曹長!少しお聞きしたいことが…」


グリドールを出迎えたのは大量の人だかりであった


「おーおー…一人づつな。」


「な、何があったの…」


「おやそこにいるのは先程の人影かい?」


「あぁリオハさん、こいつ神だからよろしく」


「…驚きもしない自分が怖いね」


グリドールはソルナークを執務室へと招き本格的に話をすることに…


「…そうですか、そんな気はしてました、最近魔王の様子がおかしかったので…」


「で、まー10時間後か?あいつは月が満ちる頃って言ってたな…」


「っ…それについてなんですが…」


ソルナークは重苦しく口を開く…


「あいつの姿、少年の姿をしてませんでした?透明感のある銀髪が特徴の…」


「ああ、なんとも不気味だったよ、これが魔王の姿か?ってな」


「僕の弟なんです、その姿。」


「…どういうことだ。」


執務室に緊張の糸が張り巡らされる


「弟は…月の化身で、神です…いや、神だった。」


「僕達は喧嘩をしてました、40億年ぐらい前から、理由はあいつも忘れてると思います」


「それが…急にあいつの、月の軍勢が来なくなった、いきなりです。」


「あぁ、あの骨軍団か…」


アンデットとは違く知性があり、人語を話す人骨…それが月の軍勢。


「それでおかしいなって思って…外に出てみたら…ま、まおっ、が…」


「落ち着け、俺は聞いてる。」


「ま、魔王が…僕の弟をころ、ころしてっ…皮を被って…」


「…ごめんなさい、もう無理です。」


「…」


机を挟み両者の感情は相反していた、ソルナークは弟を殺し更にその死体を弔えも出来ない悲しみ…


グリドールは腹の奥底で眠る、熱く燃えたぎるような怒り…


「話してくれてありがとう、お前の弟は必ず助ける。」


「はい…それと、あいつ…魔王はもしかしたら月の軍勢や力を使えるかもしれません。」


「…っ!」


「僕は…自分の街を守らなければいけないので、お達者で。」


ソルナークは去り、執務室にはただ一人のドワーフか残される。


「…」


グリドールは決心した、必ずや魔王の首をはね人を、神を、生物を救うと。


この体に血が流れている限り、心がある限り、仲間がいる限り、腕を落とされようと五感を失おうとその命をもってして魔王を殺す…


グリドールの今までに出会った人の魔王から被った被害の話は深い影を落とし、拳を握らせ、血管を熱く滾らせていた


とてつもない見幕で魔王への殺意を抱いていた時、執務室の戸を叩く音がグリドールの耳に入る


「あの…大丈夫?」


「入ってもいいですかー?」


戸を開け暗い執務室に光を送ったのはヴァイラとルナフェナであった


「あぁ。」


グリドールの表情は柔らかくなる、がその内には未だ煉獄の炎のような怒りが眠っていた







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