20話 ラザロの復活
「っワープ!?」
「おやおやおやおや!余所見とはいただけないなアスモデウスよ!!!」
「チッはーあんたの能力昔っからねちっこいのよ…」
ワープの危機に気付き助け舟をだそうとするもイスカリオテの出す保身の能力により青白く輝くキューブに閉じ込められるアスモデウスであった
「保身、それは身を守るための技!そしてそれは他人も例外なく!感謝したまえ君を守ってやってるんだ。」
「なら、酸素もここに入れてほしい限りね。」
「ふふふふ…酸素は猛毒、それから君を守らないと駄目だからね…!」
保身といいつつそれは段々と酸素を減らしていく拷問である。
「汝の姉も既に死んでいると同義のようだな、さぁ惨めたらしく姉と共に死…これは…ハエ…?まさかっ!」
魔王がワープの腹に触れるとどこからか現れたハエが腕に纏わりつき噛みつく。
「そのまさかよクソ野郎、私の妹から手を放しな」
「お、おねーちゃ…」
「休んでなワープ、ここからは私が。」
「おのれ…何故生きている!ハエの悪魔ベルゼアブ!」
ハエと共に現れたのは悪魔三姉妹が長女、ベルゼアブであった
「ハエだけだと思ってるの?じゃ教えてあげる、私はハエと死を司る悪魔よ。」
「くっ!」
「私が死んだときハエの命を犠牲に生き返る…それが死の能力。」
「忌まわしい悪魔共め…鍵座解除、影座解放…」
魔王は影に飲み込まれ姿を消す…
「イスカリオテ!逃げるぞ!」
「それがっ…難しいのだ!」
「なにをしてい…る…」
影から覗く魔王が見たるはイスカリオテの頭を腕力のみでぐちゃぐちゃにしている帰還したグリドールの姿であった
「こやつは何だ!この馬鹿力っ…半端な物では…!」
「…魔王!!!」
全ての敵意と殺意を魔王へ向け襲い掛かるグリドールを交わしイスカリオテは影へと飲み込まれていく…
「くくく…日が落ちてきたな…?ではさらばだ!」
「また会おうドワーフ、2日後、月が満ちる頃に汝の国を滅ぼし尽くしてやる。」
「逃がすかっ…!」
「ぁっ…がっ…」
グリドールが振り向くとそこには酸欠になり苦しむアスモデウスの姿が…
人類もとい自身の宿敵か、仲間か。
答えは二つに一つ…!
「ふんっ…!」
アスモデウスを閉じ込めていたキューブが割れる
「ぁはっー…はっー…げほっおえっ…」
「大丈夫か?」
「なんれ…まおーが…」
魔王とイスカリオテは既に超遠方へと離れていた
「お前が助けを求めてた、それだけで理由は充分だ、なによりお前がいたら魔王なんて一瞬でやれる。」
グリドールはただ仲間を助けただけと思っているが…アスモデウスにとってそれは口説き文句と同じであった
「ぁ…グリドール…」
「もう立てるか?」
「ふーっ…ふーっ…」
「うわっ…!抱き着くな暑苦しい!」
「…おい!イチャイチャすんのも良いが時と場所を考えろよ…お前には聞きたいことが山ほどあるぜ?」
「そうだね…私も同意見。」
「うぇあ…!?り、リオっち…ご無事なようで、なにより…」
そうして帰還したグリドールを含み悪魔三姉妹、リオハ達は森を出て焚き火を囲むことに…
「へぇ…神に出会った、と?」
「あぁそうだ、そこで色んなことを教わり出る方法を編み出し帰還した訳だ、スリーフが…あれ、あいつどこいったんだ?」
「にわかには信じがたいことだが…君は今私の目の前にいる。」
「そして君にべたべたしている悪魔も…」
「離れろ、暑苦しい…」
そうしてグリドールが質問に答えていると…
「はぁ…はぁ…よ、よぉお前ら…久しぶり…」
森から泥や葉にまみれたマリアッチを担ぐスリーフが出てきていた
「あ、居た。」




