表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/134

10話 どこにいても分かるよ、「ここ」で繋がってるからね

「そこで、私は何も出来ず見ているしか無かった」


「はい、それで彼は?」


「正直に言うと…分からないんだ、彼の胸元から鎖のような物が取り出されて…魔王はあれを呪詛と言っていたな…」


私は彼に全てを話した、彼の顔にはずっと涙が伝っていた、それを見ると…私も…いや、違うだろ…!一番辛いのは彼やヴァイラちゃんだ、私が泣いたとしても…


「その鎖、私が掛けた呪いだと言ったら、どうします?」


え?彼は…何を言っているんだ?心臓に呪いを掛けるなんてそんなこと…いやこれは情報になる!


「教えて、欲しいね詳細を。」


「彼はどうせ後で治すから、と戦いで傷を恐れない戦闘スタイルだったんです、そんな戦い方をしていますから出血は当たり前で…」


「そこで致命傷を負ってしまった、心臓に攻撃が当たったんです、私は自身の治せる範疇ではないと判断しあの呪いを掛けた」


「呪いの…効果は…?」


彼の涙が止まっている、真剣に、確実に私に情報を伝えようとして…なんて良くできた人間なんだろうか…


「私はあの呪いをこう名付けました、想い人の呪い、とね。」


「効果は双子の呪いとほぼ同じ、違う箇所は片方が死ぬともう片方も死ぬ、という所です。」


双子の呪いとほぼ同じ…か、つまりグリドールが死んだことによってもう片方が死んだから私にどうこうしてほしい…そういう訳かな?


「少し、もう片方を見せます、着いてきてください」


見せる…?何を?死体を?このエルフ…一体何を言って…!


「こ、これはっ!」


「これが彼のもう片方の人、ジャックさんです」


トリス君の言っていたジャック…こんなにも美しい女性だったのか…死んでしまったのが惜しい…


「少し、脈を確認してください」


「え、それはどういう…」


にこにこと私を見る彼の目は笑っていなく圧に負けた私は脈を確認した


「…!?これは!?」


「ええ、生きてるんです、ジャックさんは。」


「片方が死ぬと、もう片方も死ぬ…つまり…!?」


「はい、生きてます、グリドールさんはッ…!」


そうか!私は何処かへ飛ばされたグリドールのその後を見ていない!だから何処かで生き延びている…!心臓を失って…?どうやって生き延びているんだ?


「分かります、私も最初は疑問で頭がいっぱいでした、でもこれだけは確かです。」


「グリドールさんは生きてる!」


彼の放った言葉が頭の中で響く、寝床に入っても飯を食べていようともずっと。


グリドール…君は一体どこでなにをしているんだっ!




3日前…


…アスモデウスが、何か言ってる…


魔王は、倒せたのか?


俺は、一矢報いれたのか?


俺…落ちていってる…?これが死ぬってことか?


あぁ…何か暖かいような…


いや、熱い…焼けるような…


「ぐああぁ!!!」


今の俺の声か?!そんなことはどうでもいい熱い熱いアツい!喉が!叫ぶ度焼ける!


あれ、感覚、なくなっ て…


「っはぁ!?」


「わっ起きた」


は?ここ、どこ?天国?地獄?


「おはよー体のほうは…って無事じゃないよね~」


なんだこの乳が牛ぐらいある女は…いやそんなことはどうでも…


「グリドール起きたー?って起きてる!?」


スリーフ!?何故ここに?!だめだ疑問が多すぎる…


「ずり…」


「わー!わー!喋んないほうがいいよ!君喉焼けてるんだから!」


「そうだぞグリドール、お前見つけたとき黒焦げでマジで焦ったんだからな!」


いってぇぇ!喉が痛ぇ!マジで何が起こってんだ?そもそもここどこだ!?


「はーいお薬飲もうね~」


「グリドール…そいつはアホみたいに苦いから覚悟しろよ…」


もう意味分からん…この薬全然苦くないし…あれ、俺の舌、無くね?


グリドールが起きたのは謎の場所…空はピンクで草は蠢き窓からグリドールを観察していた…








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ