30話 突入
「設備は揃った、後はお前らだ、頼むぞ」
グリドールは設備が整ったことを分隊へ報告し核融合から魔王城へのゲート解放までの作戦を話す
「いいか、まずスリーフがこの五次元立方体、テッセラクトでマリアッチとトリスが作った燃料ペレットを密閉して真空状態にする。」
「俺に感謝してほしいねこれは」
「その後、マリアッチが雷魔法を発動し大気をイオン化させそれを電磁場で誘導、一点に集めビーム化、そんで後は…」
「私と…」
「僕の出番だね、リオハと僕はゲート解放のためにエシュラの目をビームに誘導させる役目だ。」
そうして準備は整い…
「じゃーいくぞ!チャンスは一回キリ!失敗したら次元の狭間の潮流に巻き込まれて何があるかわからん!心しろよ!」
スリーフはクライオティックと電極に雷魔法を流しエシュラの目は起動する、電極に電荷の偏りが生じ、電場が発生。
「任せろよ!マリアッチ、俺に捕まってろよ。」
「は、はいです!もうしがみついてでもついていきます!」
マリアッチの杖からバチバチと雷が弾き大気がイオン化しオゾン臭が辺りに撒き散らされる
「スリーフ!こっちはいけるぞ!早く磁場を!」
「あいよ分かった!」
クライオティックを砕きその粉末をセラミックの板に掛けた物に電圧を掛け超伝導状態となる。
「もう抑えられないです!ビーム放射します!」
マリアッチの杖に光が集まりそれは磁場により集中し電場で押し出される
「ぐぅっ!なんてパワーだ…!」
それを見ていたリオハとトリスの2人はイオンビームの光に当てられながらエシュラの目を持つ
「熱いねぇ…君も感じるかい?科学の結晶がもたらす魔法のようなビームを。」
「ええ感じますよ、それとグリドールさんの努力もね。」
「努力?」
「彼はとあるパーティメンバーから科学知識を日がな1日勉強してたんですよ、彼のあの知識はジャッ…おや仕事の時間ですよ」
瞬間、エシュラの目は開き燃料ペレットを真空状態となったテッセラクトごと肉片にめりこませ起動する
「あぁ…!あちぃ!」
「軌道が制御出来ないです!トリスさん!リオハさん!」
「これじゃ僕達ごと焼き付くされちゃうな…近付けない…!」
「落ち着いて。」
イオンビームが暴れ制御が難しくなった時、グリドールは聞き覚えのある声を聞く
「お前は…ソルナーク!?」
「僕が力を貸す、頑張って…!」
その場に突如として現れたソルナークが手を翳すとイオンビームは安定しエシュラの目に軌道を変え直撃する。
「6秒!あと6秒照射してくれ!」
「熱いです…っ!?杖が熔けてます!」
「まずいっ…!杖が溶けたらイオンビームが崩壊する!」
マリアッチの杖が熔けるのが先かゲートが開くのが先か、この結末は神のみぞ知る…!
「ぐあっ!」
核融合は成功、したがゲートの持続時間は短くすぐに小さくなっていた
「うおおおおっ!ここまでやったんだ!無駄にしてたまるかぁっ!」
滑り込みでスリーフがゲートに五次元魔法を使いながら入り込む
「スリーフ…!?」
「ぐああぁぁ!早く!お前ら入れ!」
「…っ!本気なんだねスリーフ!」
トリスとリオハはゲートへ入りマリアッチを担いだグリドールはゲートに向かって走る
「ありがとう、スリーフ。」
「っ!てめぇずるいんだよぉっ!」
瞬間、ゲートは閉じ静寂が広がる。
~異空間 魔王城~
城壁西、ゲートが開きグリドールが吐き出される
「スリーフ…!あいつなんて無茶を!」
城壁東、マリアッチとトリスが吐き出される。
「よっと、うん、着地かんぺkうぉっ!」
「あだっ!あ、ごめんなさいトリスさん!」
魔王城地下牢獄、リオハは吐き出され上の階から発砲音を聞く。
「スリーフ君…君の思いは無駄にしないよ。」
今、グリドールの分隊はバラバラで魔王城に侵入した!
「ここが魔王城…奴がいるんだな…!」




