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23話 各国の者達

「魔王…どこまで人を陥れ不幸にさせれば気が済む…!」


セルの話を聞きふつふつとグリドールは魔王への怒りが湧いていた


「あっ!グリドールさん!もうどこに行ってたんですか職員から聞きましたよ急に外へ出ていったって!」


「…ルナフェナか、悪いな、少し事情がな。」


「いっつもグリドールさんって事情がありますよね…まぁいいです!早く病院へ戻りますよ!」


「それについてなんだが…」


気まずそうにグリドールは事情を説明する


「てことで俺、1人で魔王討伐隊に入ることになったから、しばらく離ればなれだ。」


「えぇ~!?パーティと一緒じゃないんですか?!ど、どうして…」


「どうやら国は実力が連携を上回ると思ってるらしい、悪いなルナフェナ…お前はここで留守だ…」


「それはあたしと…」


「わたしも!」


街路樹の影からジャックとヴァイラの2人が現れる


「お前ら来てたのか、悪いな唐突で」


「冒険とトラブルはいつも唐突だよ!だいじょうぶ!わたし寂しくないよ!」


「ふーん…そんなこといって強がってるんじゃないのか?えぇ?」


「ほ、ほんとに、寂しく…無い…もん…」


やはり別れるのは心に来たのかヴァイラは涙を堪えていた


「大丈夫だ、傷一つ付けず帰ってくるさ、そういう約束だしな!」


「ちゃんと守ってくださいっすよ~?」


「任せろって、俺は約束を守る男だ。」


「それからルナフェナ…」


ルナフェナの肩に手をやりグリドールは先程までの笑顔とは打って変わって真剣な表情で話す


「お前には役目がある、結界を維持し負傷者を癒す、立派なもんだ、頼むぞ。」


「はい!わ、私頑張っちゃうぞ~…なんて…」


「その意気だ、俺がいなくなったからって夜中にジャックやヴァイラをトイレに同伴させるなよ~!」


「んなっ!?そ、それは言わないって約束じゃないですか!約束を守るとはなんだったんですか~!」


「そいつはノーカンだ!」


セルの言った討伐隊が今日集まる場所へルナフェナの秘密をばらしながらグリドールは向かっていく…


「いってらっしゃーい!」


「頑張ってくださいっす~!」


「はぁ…もうあなたの傷を治すのは疲れるので本当に無傷で帰ってきてくださいよー!」


パーティの暖かい見送りを受けて。


「えーっと…確かここを右に曲がって直進…だったかな…」


「そこは左だよ忘れんぼさん。」


「うわぁっ!?てなんだお前かよ…」


早速道に迷ったグリドールの耳元で囁いたのは未だ魔物の血の匂いが染み付くトリスであった


「そんな反応しなくてもいいじゃないか、これから一緒に魔王を討伐する仲間なのに…」


「え?」


「その様子だと彼女からメンバーのこと聞かされてないね、僕も参加するのさ討伐隊にね。」


「そ、そうなのか…よろしく…」


「はいはいよろしく、さ行くよ、もう既に僕達遅刻なんだからね」


トリスは走りだしグリドールはそれに準じて集会所へ向かっていく…


「はいここだよ、気を付けてね、一癖も二癖もある人達ばっかだから。」


家屋の戸を開けグリドール達は魔王討伐隊集会所へ入っていく


「見渡す限りの強者に手練れ…これは中々…」


「お!やっときたかオーロライト組!待ってたぜ、席に着きな!」


「久方ぶりですねロアさん、元気にやってますか?」


「おうトリス!まーこっちは結構キツイ状況さ…そっちのドワーフの人は誰でい?」


グリドール達を席まで案内した筋骨隆々で剛健質実な男の名前はロア・ソといいオーロライト王国と親密な関係の隣国、カドロ公国で一番の実力者だという


「俺はグリドールってんだ、体は小さいが力はお前以上かもな?」


「はっは!ドワーフは見た目にそぐわんからな!まぁなんだ、これから共に戦う、戦友となるんだからよろしくな!」


「談笑はそこまで、そろそろあの人が来ますよ。」


「あの人?」


壇上に人が現れるが、癖の強い国々から集められた者達は未だ談笑を続ける


「ぐっ…これ未だに鳴れないですね…」


瞬間、その場にいた者全てが耳鳴りを感じる、体は勝手に壇上の者に向き口を強制的に閉じる特殊な耳鳴りが鳴っていた


「静かに私に注目してくれてありがとう、私はリオハ、今回君達を集めた張本人だ。」


「今回君達を集めたのには理由がある、まぁもう知っているとは思うが例の魔王軍がまた人間の国に攻めてきた件だ。」


「お、おい!てめぇ俺に何しやがった!」


その耳鳴りを良しと思わない者は勿論存在しリオハに抗議をする


「今私が話してるから、終わったら言ってくれるかな?」


「んなもん関係ねんだよ!調子に乗ったガキが!早く俺に何したか言えや!」


抗議したのは重厚な鎧を着た砂漠地方の国の実力者、ケスタであった


「もう一度だけ言うね、今私が話して…」


「うっせんだよ!うらぁ!」


短気なケスタはリオハに襲い掛かる


「セメス・トーム・イトル。」


「ぁ…」


リオハが謎の言葉を発するとケスタは天を仰ぎ自身の席へと帰っていった


「さて、お話の続きをしようか。」



















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