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20話 手持ち花火のような諍い

冬至、魔王軍が人間の領土の90%を奪った日、最後の砦の王都、病院屋上にて争いの旋風は巻き起こる


「おいおい!その大量のブツは飾りか!」


「んなわけ!すぐ終わったらグリさん恥ずかしいじゃないっすか!」


「言うじゃねぇ…かっ!」


数多の骨折と毒に侵されているにも関わらず人間とは思えない速度と強さでグリドールはジャックの装甲に衝撃を走らせる。


「どうしたァ!もう降参か!」


「ぐぅ…っ!まだまだァ!」


それに応えるようにジャックは背中のジェットのギアを上げ更なる推進力を得る




にしても…手負いにしては速すぎるっすグリさん!なんて体してるっすか…言葉だけじゃなさそ…うっ!?




「考え事か?」


ジャックが瞬きをする間にグリドールはジャックの背中に張り付き機械部品を手当たり次第破壊していった


「対策済みっす!第一装甲分離!」


パンッと軽快な音を立てジャックの装甲は剥がれ背中からは小さなドリルが出てくる


「お前らしいなぁ…?」


「対策済みその2っす…」


グリドールが離れると剥がれた装甲は地雷となり爆発を起こす


その衝撃でグリドールは宙を舞いその隙をジャックは弾丸の地から降る雨でとどめを刺す


「ふぅ…ちょっとやりすぎたっすか…」


「全部視えてんだよォ!」


「んなっ…!?」


秒間にして約200発の弾丸をグリドールは空中で全て交わしジャックに笑顔を見せながら突撃していた


「うらぁっ!装甲なんて!全部破れば!中身が出てくるよなぁ?!」


「なんて人…!5つのイズラライトアーマーを一瞬で…!」


「なァニがアーマーだ!何が魔力強化だ!俺の!拳の方が強いんだよぉ!」


装甲を全て剥ぎグリドールはジャックの首を掴む


「ぐぐ…」


「降参しろよ、そしたら許してやる…」


「たい…」


「あぁ?」


「対策済みっす!」


ジャックは首のチョーカーから薬を取り出し自分の口へ放り込む


「なにし…」


ジャックの行動に一瞬動揺し力を緩める


「んむっ!」


その隙を見逃さず口移しでグリドールへ薬を飲ませそのまま力尽き倒れるジャック


「お前…ずる…い…」


そして薬の効果かそのまま眠るグリドール


両者の戦いは抱き合った状態での接吻により幕を閉じる




「よっと…うわ…何があったのここで…」


結界付近にてルナフェナと話をしたトリスは病院に戻り2人の争いの跡を発見する


「おい?おーい?生きてる~?」


「んん…」


ぺちぺちと叩かれるグリドールの顔色は毒が退きとても良くなっていた


「っはぁ!おぇ…薬の苦味がまだ口に…ってトリス、どうしてここに?」


「それはこっちが聞きたいよお寝坊さん、なんで君は半裸でそっちの女の子はあられもない姿で寝てるのかな?」


「あ…ちょっと事情があってな…」


グリドールは事の顛末をトリスに話す


「そう…でバチバチに喧嘩したってことね。」


「あぁ…結局どっちが勝ったかは分からん」


「はぁ…こういうの僕監察官なんだから報告書書かないといけないんだよ?目見えないのに!」


トリスは刀の鞘でグリドールをこつく、上着を2人に着せ城の方へと帰っていった、心なしか彼の顔は笑みと疲れが出ていた


「うわ、毒退いてる…これも薬の効果か?」


「取り敢えず、病室戻るか…」


そして病室に着くと、ヴァイラは既に全治してベッドで跳び跳ねていた


「あ!おかえりグリドールさん!」


「おうただいま、こいつの事は聞くなよ…」


「う、うん…わ、わたしトイレいってくるね…」


ヴァイラは空気を読み病室を去っていく


「あ"ぁ…疲れた…」


「すー…すー…」


「解毒剤と俺を落ち着かせてくれてありがとうな、方法はこの際いいとして…」


ジャックの頭を撫でベッドに横たわるグリドールであった


「んへへ…たいさく…ずみっす…」




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