6話 疲れの帰還の次は騒音
「あぁー…染みるなこれは…」
「はい、でも直ぐに良くなりますよ」
グリドールは先の戦いの傷と片目をソルナークに治してもらっていた
「えっと~…そこの24番、ここ手伝って。」
「了解致しました」
「にしても本当に使い勝手がいいなお前さんの傀儡魔法。」
「これは実のことを言うと僕の親から継いだ物なんですよ、月の軍勢が量なら僕のほうは質ですね」
そんな話をしていると、グリドールの傷はみるみるうちに治っていった
「はい、次は目ですよ、痛いかもですが我慢してくださいね」
ソルナークがグリドールの片目に手を翳すと、片目が虹色に光り始めグリドールは熱さを感じていた
「熱っ!」
「どうしても我慢が出来なかったらこれを噛んでください」
グリドールは布を噛み、片目の痛みに耐える。
「これは…かなり…堪えるな…」
「えぇ、瞬間的にですが200度を越えますから。」
ソルナークの手の光が手で目を覆っても眩しいほど強くなると、グリドールの叫び声が聞こえ、場面は緊迫感に包まれる。
「はい、治りましたよ、よく頑張りましたね、えらいえらい」
「あぁ…年下に頭撫でられるのは初めてだぜ…」
「いや年下じゃないです、46億年は生きてますよ僕!」
「はは…もう何が起きても驚かねぇよ…」
グリドールは瞼を開けると、そこにはちゃんと2つの視界があった
「おぉ…やっと、観れるようになった…」
「でも2週間はぼやけますから、くれぐれも注意を怠らずにしてくださいね、僕達は建物の修繕をしなければなので。」
「はいはい…よし!ヴァイラ、ルナフェナ達を起こしにいこう。」
「みんな外で寝てるよ!」
「じゃ最後に…ありがとな、ソル!」
「ソル…?え、あだ名ですか!?」
ソルナークに感謝を伝え、グリドール達はサン・シャンバリを離れることとなる。
「いやぁ…不甲斐ない限りですよ…グリドールさん達が戦ってる間に私は泥酔して眠りこけてるなんて…」
「まそう落ち込むなルナフェナ、あれだけ飲んで動けるヴァイラと俺がやばいだけだ。」
「つかれたぁ~!わたし寝てるからおこさないでねぇ~」
ヴァイラは馬車に揺られ眠り、グリドール達は王都に向かう道中の風景を楽しんでいた。
「なぁルナフェナ、大陽の化身についてなんだが…」
「はいどうしました?」
「あいつ、あんな性格だが実力は確かだ、俺が出会ってきた中で一番強い。」
「えぇ…あのトリスよりもですか?」
「あぁ…戦闘経験だったらトリスのほうが勝つと思うが…あいつに経験とセンスがありゃ世界取れる。」
グリドールはソルナークの印象を規格外に語り、違和感をルナフェナに話す。
「でだ、あいつは…なんていうんだろうな…魔力は薄いし筋肉も余り無いはずなのに何故か戦って勝つビジョンが浮かばないんだ。」
「へぇ…気になりますねそれは…またスリーフさんに相談してみますか。」
「あぁ、頼む。」
馬車に揺られること1時間…
「ん、もう着いたのか、来たときより早くないか?」
「ノエビアさん?っていう方が用意した特注の馬車らしいですよ、その違和感はそれのせいかと。」
「なるほどな、あいつにゃ感謝だな、おいヴァイラ!起きろ着いたぞ。」
「んぁ…後少し…」
「はぁ…しょうがない!担いでいくぞ。」
3人は王都の門を開き、勇者候補試験がある年に必ず開催される勇者歓迎の祭の騒音を聞きながらグリドールの実家へと向かっていった…




