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5話 陰と陽

「羽虫め…我の上をちょこまかと飛ぶでない!」


エルフの骨兵士が右手を動かすと、竜型の骨兵士がヴァイラを襲う。


「助かった!下は俺に任せてお前はそいつを!」


「うん!」


「言っている場合か?」


既に眼前まで迫りくる竜型骨兵士にヴァイラは反応出来ず噛まれ壁に激突していった。


「…ヴァイラ!いや、あいつの心配してる場合じゃねぇな…」


内臓から口に溢れだした血を拭き取り、グリドールは4次元ゲート内から武器を取り出す


「悪いな、ジャック、これ借りるぞ…」


グリドールの取り出した武器とはいつぞやのガンブレードであった


「弾薬は…3発か…上等…!」


「ふん、そんな玩具ごときで我が倒せるとでも…っ!」


エルフの骨兵士が言い終わる前に既にグリドールはガンブレードの引き金を引いていた


「あぁ倒せるとも、お前弱いもん、強いのはお前の眷属だろ?どうせ月の化身とやらもそうなんだろ?」


「ぐっ…そ、そんな安い挑発に我が乗るとでも思うなよ愚かなるドワーフめ!」


「おぉ耐えたか、無駄に長く生きてるだけあるな」


「直ぐにその口ずたずたにしてくれる!」


地上ではグリドールとエルフ骨兵士の舌戦が、空中ではヴァイラと竜型骨兵士の壮絶な戦いが繰り広げられていた。


「おいおい!芸がないな!そうやって骨野郎を投げるだけか?!」


向かってくる骨兵士をグリドールはガンブレードの刃部分で弾き落としていく


「ふん!それはどうかな?!」


手当たり次第骨兵士を投げたかと思うとエルフ骨兵士は引き寄せグリドールごと壁に押し潰さんとしていた


「なっ!」


これはまずい!範囲が広すぎる…今全力で走っても避けれな…嫌、あの時の俺なら…?


グリドールは思い出す、トリス戦にて発動したあの「観る」世界のことを。


「ふっ…ふっ…」


呼吸を浅くし、筋肉の細胞一つ一つにまで脳のリソースを割く…!


瞬間、グリドールの足は爆発的な伸びを見せ僅か0.25秒程で骨兵士の津波のような攻撃範囲30M程を回避した。


「がはっ…!」


しかしその消耗激しくその場にへたり込み隙を見せるグリドール


「あれを避けるか…!?いや、今隙が出来てっ…!」


その隙を狙おうとするエルフ骨兵士に雷撃が落ちる


「こっちはもうたおした!次はグリドールさんの援護!」


「そいつは簡単に死なん!拘束を基本として…っごほぇ!」


「うん!わかった!」


「ヴァイラ…これを…!」


グリドールはガンブレードを投げヴァイラはそれをキャッチする、正にバトンタッチである。


「小癪な…煩わしい煩わしい煩わしい…!」


「あなた誰か知らないけど倒すからね!」


エルフの骨兵士は頭を掻き全ての骨兵士を自身に集め、合体を始める。


「これで踏み潰してくれよう汚らわしい虫め…」


「そうはいかないんだから!」


ヴァイラとエルフの骨兵士の魔法がぶつかり、天井が帯電しながら崩壊していく


「やべっ」


グリドールとヴァイラは間一髪で回避したが、エルフ骨兵士は天井に押し潰されていった


「この…程度で…我を止められると思うなよ…!」


口を大きく開き、エネルギーを一点に集めるその姿は怪物そのものであった


しかしそれと同時に空いた天井より雨が降り注ぐ、その雨は大きくなり雷雨となっていった


「ヴァイラ!あれ使え!」


天を指差すグリドールの意思を汲み、ヴァイラは角の先に魔力を集め、水操作魔法を発動する。


「もうこれで終わって!」


水を一点に凝縮し、ガンブレードの弾丸とする、相手の攻撃と同時に引き金を引く。


「早っ…!」


そのエネルギーがヴァイラに当たるより先に凝縮された水弾がエルフ骨兵士に直撃する


「当たった!」


「ぐ…再生したら直ぐに殺してやるからな…!」


雨は上がり、日の出が始まっていることをその場の全員が把握する。


「なっ…!日の出はまずい!逃げな…けれ…」


その場の全ての骨兵士が塵となっていく、月の軍勢は大陽の光によって破滅するのだ


「勝った…のか?」


「うん!何がなんだかさっぱりだけど敵はいなくなった!わたしたちの勝ち!」


ピースサインをするヴァイラを尻目に瓦礫の中から石像達とソルナークが出てくる。


「あ、お前ら生きてたか。」


「それはこっちの台詞ですよ…生きててよかった…」


「あぁ紹介するよ、こいつは大陽の化身、ソルナークって奴だ。」


「おー…」


ヴァイラが地に降り立ちまじまじとソルナークの顔を見つめる


「あちょっと、その、顔が近いです…」


「はは、こいつは竜人のヴァイラってんだ、どうやらお前のこと気に入ったみたいだぞ」


「あー体痛い…」


「あ、今治しますからね、じっとしててくださいね」


グリドールは岩に座り込み、ため息を吐きながらソルナークが傷を癒すのを待っていた。








捕捉


ヴァイラは戦闘態勢に入ると3Mぐらいの羽が生えるが、それだけでは飛べないため魔力で飛行の補助をしている



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