2話 街、到着
「それにしても…ヴァイラお前、角が一段と大きくなったよな、色も変わってるし」
「でしょー、わたしも成長したんだから!」
「ええ、角の変化は良いこと尽くめですからね。」
3人はサン・シャンバリへ大陽の化身を探しに旅路に出ていた。
「で、そのサンなんたらってのは何処にあってどういう街なんだ?」
「どうやら国が違うみたいです、隣国ですね。」
「国ってなに?」
「一番偉いやつがその他大勢を束ねてる…まぁ群れだな、人間の」
サン・シャンバリはかの国の中心都市であり、王に大陽の化身と呼ばれる者がいるとのこと
「貴方達もシャンバリへと向かうんですか?奇遇ですねあっしもですよ!」
3人に声を掛けたのはいつぞやの吟遊詩人であった
「うわ…わたしの角を楽器として使ってるへんたいだ…」
「心外ですな竜人のお嬢さん、あっしは今からこの笛でシャンバリに演奏会をしにいくんですよ。」
「そりゃすごい、あんたそのシャンバリとかいうのに行ったことあるのか?案内を探してるんだが…」
「ええいいでしょう、その役引き受けましたこの笛のお陰で演奏会まで行けたといっても過言ではないですから。」
そこから馬車に揺られること3時間半、大陽の街、サン・シャンバリへと4人は着く…
「ん…着いたようですね!」
「あぁ、長かったなぁにしても。」
「洞窟の中にある街は初めて見るのでは?」
4人が旅路に疲れていると、門番が近付いてきていた
「貴様ら何者だ、身分を示せ。」
「あっしは詩人です、今度の演奏会に呼ばれてきました、後ろの人達はあっしのご友人です。」
「ふむ、怪しくは無いようだ、荷物検査を受けたら通れ。」
4人は荷物検査を受け、シャンバリの中へと入っていく…
「おー…ここが…」
「そうですよ、ここが大陽と鉱石の街、サン・シャンバリです、やっぱり最初はびっくりしますよね」
4人の目に入ってきたのは洞窟内にあるにも関わらず街全体に暖かな光が充満し、広々とした街並みであった
「お~!すごい!はじめて見た!」
「不思議だな、何故洞窟の中に街が?」
「神話があるそうですよ、なんでも大陽が地に降り立った所に人間が街を作ったとか」
「へぇ、で大陽の化身とやらは何処に?」
片目をさすりグリドールは街並みに圧巻されながら質問をする
「それは今度の演奏会に顔を出すそうです、あこれ招待状です、来ないと次のチャンスは6年後ですよ」
3人に渡された招待状は光で出来たなんとも特殊な物であった。
「この光が色褪せる時に握りしめると会場に行きます、場所は伏せられてるみたいで…あっしでも良く理屈は分かりません…」
「そりゃどうも、で演奏会はいつなんだ?」
「3日後です」
吟遊詩人が都合を取り持ってくれ、3人は宿を得る。
「広いなぁ、ベッドがちゃんと人数分ある…これだけで感激だ俺は…」
「あの時の狭い部屋も良かったですけどね」
ヴァイラはベッドへ飛び込みその広さを利用してジャンプを繰り返していた…
「なぁ、ルナフェナ、この招待状さ」
「はい」
「やっぱ4次元魔法で作られてるよな、これ」
「あ思います?これスリーフさんのゲートと同じ感じですよね…」
「大陽の化身とやらは4次元魔法が使えるのか…?謎が深まるな。」
2人はあまり深く考えないようにすることにした
3日後…
「おっ、そろそろだな。」
「わたし楽しみ!」
「演奏会…またあの音色が聞けるんですねぇ…」
3人は招待状に吸い込まれるように消えていった…




