23話 デュラハン討伐と決戦準備
にしても戦いずらいっす…この馬自然の摂理を無視した動きをして…
「ジャックさん!左危ないです!」
「うわっ」
間一髪っす~…ルナさんに言われなかったら気付かなかったっす…
「でも…大体パターンが分かってきたっすよ~?」
こいつは脊椎反射で殆どの事をしてるっす、つまりこの馬の反射神経を上回るスピードで攻撃をすれば…
「それが難しいって話っす…」
自分の装備は磁力噴射式特殊魔物用の杭と右腕しかないっす、何か出来ることは…
思い付いたっす…!
「痛ぁっ!」
う、腕の骨が折れてるっす…少しかすっただけでこの威力、まともに食らったら死ぬっすね…
「でもそれはこっちも同じっす!」
…!当たった!いくら攻撃しても躱されてたのが…
「分かったっす…グリさん!こいつら地形を把握できてないっす!追い込んだら勝てるっす!」
「今…やってるよ…!」
やっぱりグリさんはすごいっす、戦闘スキルがあたしとは次元が違う…
「っと、人の心配してる場合じゃ無かったっすね」
あたしが地形に追い込んだ理由!ここ由来の磁力を持つ鉱石…!それを利用して右腕も使う!
「人類の英知舐めるんじゃないっす!」
ジャックの杭が魔力核をダイレクトに貫きバワーは悲鳴を挙げ崩れ去った
「グリさん…!そっちは!」
ジャックのやつバワーとやらを倒したみたいだな、あいつもあいつで成長してやがる…
「グリドールさん避けて!」
んなこと考えてる場合じゃ無かった!こいつの太刀、マジで規模が半端じゃねぇ!
「ルナフェナ!まずあいつの剣を奪うぞ!ジャックは短剣の相手を!」
「グリドールさんに合わせます!」
「はいっす!」
言ってみたは良いものの…あいつから剣を奪うなんて余程の怪力じゃ…
「あるじゃねぇか…余程の怪力!」
俺は昔から力だけは強かった、6歳の頃にはドワーフの村で一番力の強い大人を投げ飛ばしたんだ、こんな剣俺が…!
「これ貰ってくぞ首無し野郎!」
こ、こいつなんて力だ…だが!
「俺には仲間がいるんだよ!てめーは臭ぇ馬しかいないけどな!」
私の役目…それは皆さんを援護して戦いが終わった後に癒すこと…!
「エルフが体術使えないって誰が最初に言ったんでしょうね!?」
ルナフェナが足を払いデュラハンの態勢が崩れグリドールはここが狙い目と言わんばかりに剣を奪い投げ捨てた。
「んなっこの首無し野郎剣が無くなった途端動きが止まりやがった…」
「剣が本体だったみたいですね、短剣も止まりましたし。」
「ふー、倒せたっすね!」
「あぁ、一歩前進だ。」
「それで、このデュラハンが守ってたお宝は…と」
ルナフェナが箱を開けると、中には銃の持ち手のような古びた物が入っていた。
「何ですかこれ…お宝じゃないじゃないですか…!」
「これ…何かに使えそうっす、ちょっとください」
「ええあげますけど…」
「まぁまぁ、そう落ち込まずスリーフに報告しに行こう。」
3人は傷だらけで満足気にスリーフの元へ帰っていった…
「うわ、お前ら何があったんだよ…」
「変な馬に」
「首無しの騎士がいた。」
「お宝は無かったです…」
帰還した3人に思い出したかのようにスリーフはとあるものを渡していった。
「ほら、これ俺が作ったやつ、お前4次元魔法へったくそだから付けろ」
「ゴーグル?にしても変な形だな…」
「機能性を高めた結果だ、ごちゃごちゃ言うな。」
グリドールが妙な形のゴーグルを付けると、鮮明に4次元空間が目に飛び込んできた
「でメカニックのお前にはこれを」
「指輪…?なんすかプロポーズすか」
「ちげーよ…それはお前の右腕に付けるやつだ」
言われた通りジャックが指輪を右腕に付けると指輪が発光し、体全身に膜をはった
「これで身を守れ、少しお前は軽装すぎる」
「はい、感謝するっす~」
「あ、あの…私は…」
「お前は無い」
「えぇ~…」
スリーフがそう言い渡すとルナフェナは落ち込みいじけてしまった
「お宝は無いし…私専用のかっこいい装備もないなんて…」
「ない訳じゃない、制作途中だ」
「良かったなルナフェナ、いつか渡すってよ」
「今欲しかったんです…」
楽しげに話す3人であったが、心の奥でトリスへの復讐心とヴァイラの救出で燃えていた。
(絶対、助けてやるから待ってろよ、ヴァイラ…!)
24話で終わるはずが色々思い付いて長くなりそうです




