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15話 骨と札

「ここっぽいすね」


3人は立ち止まり、洞穴に視線を向ける。


「何か看板があるぞ、見てみよう。」


新品同様にきれいな木製の看板にはこう書かれていた。


「禁足地につき、立ち入りを不可とする。」


「ここ入っちゃだめなとこじゃ…」


「心配しすぎだ、どうせ魔物が少しいるとかだろ」


「せっかく来たんですし行きましょうよ~」


ツタを掻き分け中へ進むと雰囲気がずんと沈み、緊張感が漂っていた。


「なんかここ不気味ですよ…暗いので照明魔法付けますよ…」


ルナフェナが明かりを付けると、石に腰掛ける人骨がそこに居た。


「死体っすね、しかも白骨化してる…」


「えぇ…やっぱここやばいですよ、早く帰りましょうよ…」


「そうはいっても入り口閉じてるっす~」


3人が入ってきた穴はいつの間にか堅い岩で閉じられていた。


「取り敢えず奥へ進もう…」


武器を構えすり足で進むグリドールは今まで経験したことのないどんよりとした空気に身を包まれていた。


「そっちは危ないぞ」


「誰だ!」


先程まで動いていなかった人骨は立ち上がり、3人に話し掛けていた。


「あ、アンデットぉ!」


「いや俺は違うって!ほら俺話してるし!」


動く人骨は誤解を解くため自身について語り始めた


「俺は昔重力魔法を研究してたんだ、ある日しくじって魔法が暴発してここに閉じ込められたんだ。」


「それからなんか変な魔物もいるし俺は何故かこんなナリなのに死なねぇしでもう訳がわからん」


人骨の男はスリーフと名乗り、頼みごとを3人にしてきた


「なぁあんたら戦えるだろ?頼むよあそこにいる魔物を倒してくれないか?そしたらここから出れるかもしれねぇんだよ~」


「もう捨て身で挑もうとしてたところに何故かあんたらが来てくれたんだ」


3人は魔物がいるという所に案内された。


「ほらあれ!見えるか?あのでっかいのだよ」


岩影から顔をだすスリーフの指の先にはとてつもない大きさのゴーレムがいた。


「あいつが邪魔で俺の研究室まで行けないんだ、もし入れたらここから脱出できる、というかする。」


「よーし分かった、任せろこういうのは得意分野だ。」


「腕が鳴るっす~」


「あの…あんまり怪我しないようにしてくださいね?」


「であんたら作戦は?」


「考えてなかったす…あはは…」


3人は武器を収め、一旦戻って作戦を考えることにした。


「あんなでかいゴーレムは見たことがない、おそらくちゃちな魔法や物理攻撃ではびくともしないだろうな。」


「じゃどうするんですか…」


「封印かあいつを無効化だな。」


グリドールは対ゴーレム用の札を取り、全員に配った。


「こいつをあのデカブツに貼ってルナフェナが呪文を唱えればあいつは無効化する…はずだ」


「私頼りの作戦ですね、私が対ゴーレム魔法を習っていて良かったですね。」


「じゃ作戦を話すぞ」


まずグリドールとスリーフが注意を引き、ジャックが札を貼るサポート、ルナフェナは確実性を高めるため強化魔法を自身に掛け待機というのがグリドールの提案する作戦Aであった。


「それならいけそうだな、だがもし失敗したらどうすんだ」


「心配御無用、作戦Bはルナフェナを囮にして逃げる」


「え"!?」


作戦Bが実行されないことを祈りながらルナフェナは自身に強化魔法を掛け始めた…


「ルナフェナはそこの岩影で待機、俺が先陣を斬る、スリーフは俺の背後に隠れて様子を伺え、ジャックは背後に回って俺らの援護だ。」


「じゃ行くぞ!作戦初め!」


グリドールは存在感のあるゴーレムに向かって全力で疾走し、足元に回った。


「俺は昔から腕っぷししかないんでね!」


ゴーレムの右足を素手で殴り、その隙にジャックが後頭部に札を1枚貼った。


「一枚目終わったっす!」


「やべっ!スリーフ、代われ!」


ゴーレムの拳を間一髪で躱し、グリドールは大きく跳躍して腰辺りに札を張り付けた。


「二枚目ぇ」


「後は俺に任せろ!」


スリーフはその軽い体を生かしゴーレムの体を這い上がっていった


「ジャック!骨野郎を助けろ!」


スリーフの身にゴーレムの腕が迫っていたが、ジャックが右腕を犠牲に救出し、スリーフは札を首に貼った。


「3枚目貼った!エルフの人、頼んだぞ!」


「今やります!皆さん退いて!」


ゴーレムの全身に魔方陣が纏わりついたが、あまり効果は見込めていなかった。


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