未来が…見え…た?
「うん、あれからずっと頭が痛い。眠いだの、足かゆいだの、うるさいの何の。」
何とか家の玄関に着いた。
ガチャッ
「ただいまー」
「「おかえり」」
「うわぁ!」
クッ、母さんめ、ハウリングで攻撃してきやがった。なかなかのやり手だぜ。
「どうしたの?」
「何でもないよ」
僕は軽く返事をし、階段を上がる。僕の部屋に入り、吸い込まれるようにベッドに潜り込んだ。
ガランッ
「!!」
しまった。歯ブラシを入れたコップをゴミ箱に落としてしまった。寝起きで感覚が掴めてないのかな…。
「!?」
手の感覚がない!?今触って気づいた。そしてもう一つ気づく。これ、夢だ。何もかも全てが薄い。そうだ。きっと夢だ。そして、僕の目は少しずつ朝日を捉え出す。
「うーん」
いい眠りだった。さっきの夢は何だったんだろう。てか、何だったっけ。まぁ、いいか。僕は顔を洗いに洗面所に向かう。僕は蛇口に手を伸ばした。そう、伸ばしたはずだった。
ガランッ
僕の伸ばした手は、蛇口ではなく、歯ブラシの入ったコップに向かっていた。手に当たったコップはゴミ箱に綺麗に入った。
(うわー、最悪。)
「!?」
そう言えばこれ、どこかで…
「!!」
そうだ夢だ。でも何で?予知夢?まあいいか。
予知夢を手に入れた僕は今日も最強を目指す。
予知夢に目覚めた主人公。予知夢で無双は目指せるのか。次回、乞うご期待!