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異世界へのお使いsideレニヴァル

済みません。

エルフがゲスい話になってしまったので、読み飛ばしても構いません!

申し訳ありませんでした!

シンジ様が帰って来たと思ってたら、神域レベルが低いので神力があまり振るえないようで、ご自身の分体の魔力を使って魔力枯渇して、ダンジョン内で休養するハメになっている。

 私達エルフが出来ることはシンジ様を神として尊敬と崇拝を持って祀る事。

 シンジ様が望むようにしてあげる事。

なのだが、エルフ達の得になることしか、やらなかったのでシンジ様に皆感謝申し上げている。

 シンジ様が言ってた神域の拡大はうまく行ってなかった。そっちの方は創造神様の命じたことらしいので、必要何だろう。くらいにしか思ってなかったら、実李様が【この世界の存亡に関わる大事な事なんだぞ!シンジは教えて無いのか!異常気象とか温暖化とか!】

異常気象も温暖化も初めて聞いたので説明してもらったのを理解したら、じいちゃんと私は青ざめた顔を見合わせました。

生き物が死んでしまうくらい暑くなって、川や湖、海も無くなり、天罰が皆に下って世界が砂地だけになってしまい、何も植物が育たないようになるという。

それはこの地が魔界に墜ちるという事!

創造神様は、そうならない為に木を育てることをシンジ様に命じたのだと。

集会を開き、【神託】として説明したら、皆青ざめていた。

それが10年前の話。

里の大人のエルフ達はその日から以前にも増して真剣にエルフの里から苗木を各地に運び植えるのを繰り返したが、木が立派になると人間が伐る。

そんな追いかけっこを繰り返しもう皆、疲れた時にやっとのことでシンジ様が帰っていらっしゃった。

 シンジ様は14年も留守にしたのを詫びるとエルフ達全員をねぎらう宴を開いた。

 見たこともないごちそうが机の上に並び皆久しぶりに心から笑っている。

シンジ様はなるべく一緒にいると誓ってくださった。

じいちゃんと私はホッと一安心した。


で、初めて行く異世界バスヴァールに不安になったが、木材を入手する為らしい!

神域の木を伐るのは辞めてくれと創造神様に言われたらしい。


「3人行ってもいいんですか?」

「20人までなら大丈夫だよ?もっと増やす?」

シンジ様は笑っていいました。

「20人でお願いします!」

物騒な世界かもしれない。備えが大切!

大工頭のリドリー、後は戦力になるエルフ、優先で!

弓が得意なルーデル、エイティーリ、スコット、ザムザ、ロベリア、接近戦も出来るラインライト、イチジュール……年寄りばかりじゃないですか!!

「大気に還るまでに珍しい物が見たくてね!」

「そうそう、心残りも無いしのぅ。ホッ、ホッ、ホッ」

20人にも足りないし!皆、物見遊山で大きな荷物を持っての旅支度。どういう事ですか?!

私が怒っているとホダカ様が肩をなだめるように叩きます。

「本当はな、ヨークヴァルもお前をお使いに行かせたく無いんだよ。お使い先で死ぬ覚悟決めた奴らが名乗りを上げたんだよ。わかってやれ」

私は……自分の事しか考えてなかった…

「申し訳ありませんでした!じいちゃんとホダカ様だけで十分です!」

イチジュールが私の頭を撫でる。

「攻め込む訳じゃないから、大勢じゃとあちらが驚くからのぅ。ま、気分転換じゃと思って付いて行くわい。のぅ、皆!」

「「「「おお!」」」」

私は情けなくて涙が出ました。

「どうした?何泣いてるの?レニヴァル君」

「思春期の病だよ。お前もかかったろ?稔司」

「茶化すな、穂高くん。……レニヴァル君、行きたく無くなったんだろ?止めるか?」

「駄目です!シンジ様のお使いは私の物です!」

シンジ様は私の顔を上向けると儀式用の服の袖で私の涙をぬぐう。

「大丈夫だよ。皆、無事に行って帰って来る。安心して行って来て、レニヴァル君が見たり、聞いたり、感じたりしたのを俺に全部話して」

「ハイ!わかりました!行って参ります!」

私が覚悟を決めるとシンジ様は私達を異世界バスヴァールへと送還した。


そこは、神域の森より遥かに深い森。近くの山々や見渡す限りの平原には地表が見えるところが無いのに皆感動を覚えていた。

 しかし、それも商談相手の現れるまでだった。

「*********?!」

毛皮を鞣した物でかろうじて下半身を隠し、それを腰紐替わりの木の蔓で腰に巻いてる文化は別に良いとして、全員が妙齢の女性でその格好なのは目のやり場に困る。

エルフ老人会で唯一の女性メンバー、ラインライトが皆を一喝する。

「荷物を渡してしばらく後ろ向いてな!!バカ面下げてんじゃないよ!あぁあ、これだから、男ってのは、やだね!ホダカ様は、私に荷物持ってついて来とくれ!言葉がわかんないだろ?おっぱいばっか、見てたら殴るよ!レニヴァル様、アンタにゃ、シンジ様がいるから手伝ってもらおうかね」

えーーーーっ?!

動揺してるとラインライトがオーガも驚く凶悪な顔で言った。

「アンタら2人、神聖な存在何だろ?なあ?!」

私とホダカ様は荷物持ちとして、ラインライト様に続いて歩く。

立派な角笛を首から下げてる女性が里長らしい。

しばらくその女性とホダカ様が話している内に私とラインライトは袋から服を取り出して他の女性達に着せたが、すぐに脱がれた。

「何で脱ぐんだい?暑いのかい?」

私達は困惑した。

しかし、服を持ち帰るらしく綺麗にたたんでいる。……たためるって事はこういう服を取り扱っているって事ですよね?

 ひょっとして、この姿は礼装?


ホダカ様が話を終えたらしい。こちらに向かって歩いて来たが、さっきまでの女性達に照れていた顔と違い深刻な様子だ。

「山は売って貰えたかい?」

「一旦、帰ろう。ちょっと俺達じゃ判断出来ない。明日また来るって言ってあるから話はついてる。はぁ、こんなんなら、もっと若い男エルフ連れて来たらよかったかも」

ラインライトがギラリと目を光らせた。

「どういう意味だい!帰る前に話してもらおうじゃないか?!」

「あ~!!俺のバカ!ああ、もう!わかった!わかりました!話すから、襟を絞めないで下さい!ラインライト」



「「「「「「「「子供が欲しい?!」」」」」」」」

じいちゃんは、他のエルフ老人会のメンバーと何かをこそこそ話している。

ラインライトがそれを横目でにらみながら、ホダカ様と話を進める。

「コイツらでも、大丈夫だよ。何ならウチのにも仕込ましてやろうか?」

「ん~、俺は男手があった方が良いと思うんだよ。永久的に」

「なるほどね!文化の違いだね。子供が欲しいっていうだけなんだから、やる事さっさとやって山をもらおうじゃないか!」

「おかあさん、おかあさん、男手が急に無くなったんですから大変だと思うんですよ?夜だって、狼の群れがうろうろしてたりするし、子供がお腹にいたら動くのも大変だって、うちの母が言ってましたから、それを何とかしてあげることが出来るかもしれないじゃありませんか。とりあえず、稔司に相談して神様たちに転移させてもいいか聞いてもらいましょう?」

それって、シンジ様のご負担になりますよね?

つい、先日、他の神々の手を借りたばかりなのに、また?

それってシンジ様が無能扱いされるんじゃないですか!!

「「私は反対だよ!」」

ラインライトも同じように思ったらしい!

「ワシも反対じゃ!!」

「私もだ!」

次々に反対の声が上がる。

イチジュールが号令をかける。

「皆の衆、異界の女子おなごへ突撃じゃ!!」

「「「「「「オオオオオオオ!!」」」」」」

じいちゃんは、残ってホダカ様にお説教。

私はその間中、ラインライトに目と耳を塞がれていた。

そのうち、いつの間にか眠っていて気がついたらアンシャルムのエルフの里の自分の部屋の布団の中だった。

今日一日の事はシンジ様には決して言わない。


案の定、翌日ラインライトに口止めされたが、シンジ様はそれも楽しんでるみたいで、どこまでバレているのか問いただし、結局全部バレてた事がわかり、エルフ老人会の男性エルフはミノリ様にしばらく「エロフ」と呼ばれていた。どういう意味何だろう?





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