表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Try of liberty~自由への挑戦~  作者: 佐久間五十六
8/52

第3章~密約~

 首相府管下で諜報活動と特務工作を担当する。それが、イスラエル諜報特務庁(通称:モサド)である。世界で唯一無二のネットワークとポリティクスパワーを誇るイスラエル情報コミュニティーのメンバーであり、活動の根拠となる法律が存在していない為に、法律的には存在しないがらも、イスラエル国防政策における重要なウェイトを占めている、世界最強クラスのスパイ集団である。

 そんな彼等が、近隣の地域で起きた日本国籍の海上自衛隊所属護衛艦ミネフジのIKDによる強奪やイスラエル本国への入国を察知していない筈が無かった。モサド長官パウエル・メロールは言う。

 「安心しろ。助言無しに人は倒るる。安全と救済は多くの助言の中にある。」

 テロリストの活動を未然に防止するのもモサドの役割ではある。しかしながら、イスラエル国防軍ひいては海軍力においては、心許ないのも現実である。メロール長官は、イスラエル国内に非常事態宣言を出し、ミネフジの国内流入を防ごうとした。

 だが、それがあだとなる。マルゼイと長峰は、モサドの動きをシュミレーション済みであった。モサドの動きを予想した上で、あえてミネフジでの強硬と言う手段に見せかけて、地上に部隊を配置した。わずか100人のIKD戦闘員ではあったが、ノーマークでイスラエル本国への侵入に成功した。こうなってしまうと、流石のモサドも手遅れであった。ミネフジの操艦を長峰達夫に託したマルゼイは、自ら先陣をきり、イスラエル軍と衝突した。ここで敗れれば、それまで。確かにこれからの野望を考えれば、世界の上位ランカーとは言え、大国の二番手であるイスラエルを落とせなくては、話にならない。ほぼ奇襲に近かったが、イスラエルが全面的に反撃して来る前の最初で最期のチャンスであった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ