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ぷちっとミニうさゲーム  作者: 紅莉部 蒼也 (あかりべ そうや)
8/14

8話 「しろうささんとラスボスステージ」


「ねぇ……おうさ、くろうさ……」

「今日は仕事休みだけど、ラスボス退治に出かけないかな?」

「えっ!!!ラスボス退治!!?」


ラスボスに出会うには、いくつかの敵を倒さないと行かない。


「オラはももダー」


最初はももの形をしたモンスターだった。


「えっ……もも……」

(おまん!!ホント、ももの取り方下手くそだな!!潰れるだろうが!!

ぶっさらうぞ(ぶん殴るぞ))

(わあああああん!!ごめんよ父ちゃん!!)


「いやあああああああああああああああああああああ!!」

「く……くろうさ先輩!!?」

「くろうさ!!?」


大丈夫かよ、くろうさ先輩?


「ごめんなさい!!ごめんなさい!!」

「落ち着けよ!!くろうさ!!」

「くろちゃん大丈夫?」

「ごめんなさい!!ごめんなさい!!」


くろうさ先輩、相当参っているようだ……。

どうしたら?


「木の棒で、叩け!!」

「お……おう!!」

「もも汁、〇しゃー!!」


木の棒でもものモンスターは退治した。


「つぎはぶどうか―――」


これも雑魚か……?」


(おまん!!ホント、ぶどうの取り方下手くそだな!!房がばらけるだろうが!!

わにわにしちょ(ふざけるな))

(わあああああん!!ごめんよ父ちゃん!!)


「わああああああああああああああああああああ!!」

「またかよ、くろうさ先輩……」


本当にイライラするな!!この人は……。


「ごめんなさい!!ごめんなさい!!」


「俺、網吐くから!!ぶうううううううう!!」

「つぶつぶ!!?」

「また、木の棒!!えい!!」

「つぶつぶ!!」


ぶどうのモンスターは倒れた。

それから、過酷な道を渡り見つけたものは――――


「わあ!!温泉だ~~~!!」

「本当だ、この浅さだと、足湯っぽいな」

「足湯……」


(コラ!!オメ!!足湯は100まで数えてから入れ!!)

(ごめんなさい!!許してよ、父ちゃんー--!!)

(だっちもねえこんいっちょし!(くだらないこと言うな!!))


「ゴフっ!!」

「くろうさ先輩!!」


「くろうさ!!大丈夫!!?」

「くろちゃん!!」

「もう……イヤだ!!僕……、帰りたい……」

「くろうさ!!」


なんか、すごいトラウマ抱えているな……。

くろうさ先輩……。


それから、敵を2回倒した後、やっと、ラスボスのステージを上がった。


「誰だ!!俺様の縄張りに入ってきた奴は!!」


魔王クオリティ低!!?

ほぼ真っ白じゃんか!!


「ああ。この絵、新人脚本家が描いた絵だ」


新人脚本家……!!?


「おうさ、どうしよう!!」

「ラスボスだもんな……」

「緑の玉!!」


必殺の緑の玉を吐いた。

しかし―――


「我はまだ強い!!」

「わあああああ!!ってあれ?痛くないぞ」



新人脚本家……!!?

なんで吐いた、エフェクトが、白い玉なんだよ。

しかも、いくらって文字入れるなよ……!!?



「はああああああああああああ!!」

「ラック!!危ない!!」

「ぐぁああああああああ!!やられた!!」

「えっ……」


意外と弱かったよ。こいつ。


「やったよ!おうさ!!」

「はぁ……よかったな、ラック……」


すごいよラック。何故倒したかわからないが。

元気を取り戻したのは、くろうさ先輩だった。


「見て!!地下にパソコンがあった!!これで、ゲームが作れるよ~」

「はいはい……」


この人本当に大丈夫かな……。

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