7話「しろうささんと再教育」
「リンゴ!!リンゴ要らんかね!!」
「……」
「ラック!!何やってんだ!!」
「わぁ!!おうさ!!」
果物屋で何か盗もうとした様子だった。
もしかして――――
「果物か何か盗もうとした?」
「!!?」
やっぱりな……。
そんなことしたら、ラックが捕まっちまう。
「何でそんなことがわかるんだよ……!!?」
「ラックもメアもしばらく薬草しか食べていないだろ?
そろそろまともなもの食べないと……」
「うるさい!!」
「ラック……」
こんな態度をとったら、ゲームの中の劣悪ラックに変わっちまう。
そうだ―――
「ラック!!仕事さがそう!!」
「でも……メアが……」
「メアは俺とくろうさ先輩が見張るから!!」
そういえば、ラックって学校行ってた年だよな?
いくつくらいだろ?
「ラック、お前いくつなんだ?」
「16だけど」
16歳か。高校生ぐらいなら、、バイトできるだろ。
20歳の大学生の俺が言うと情けないけど……。
これは”再教育”しかない!!
「よし!!そう決まれば!面接の練習だ!!」
「ちょっと!!おうさ!!」
試しに面接の練習をした。
「なぜこの仕事に興味あったのですか?」
「えっと……」
「今まで、頑張った体験はありますか……?」
「う~んそれは……」
これじゃ不採用になるな。
もうちょっとビシッと言わなくちゃ。
「なぜこの仕事に興味あったのですか?は、もう少し、職業に関する、職業研究が必要だ!!」
「う……うん」
「今まで、頑張った体験はありますか……?は、両親いないなか一生懸命、妹のお世話をしたとか言ったら、面接官に共感持たれるから言ってみたほうがいいぞ!!」
「わ……わかったよ」
それから面接の練習は続けた。
1週間後、ラックは武器屋で仕事することが決まった。
「ありがとう!!おうさのおかげだよ!!」
「「いやいや。そういえばここって、フルタイムなのか?
「いいや。18歳になるまでは夕方から夜までバイトでいいって」
「良かったな!!」
今のラックには学力も大事だから、そういう会社のほうがありがたいかもな。
本当に受かってよかったな。ラック。




