4話 「しろうささんと悪党」
それは普通に生活していたところに―――
「おい、小僧!!金目のものはないか!!?」
「わあああああああぁ!!」
いきなり、悪党がやってきた。
貧乏なのに、本当に困るよ!!
「ボス、ここは金貨2枚しかないぜ……」
「もっと、あるか探してみろよ」
くそぉ、これじゃ立ち向かえねぇ……。
「こら、何をする!!」
「もしかしたら、隠しているかもしれないぜ!!」
どこ触ってるんだ!!そこは、けつの穴だぞ!!?
「ここか?」
「触るな!!このやろ!!」
「わあぁ!!なんだこの汚い玉は!!はぁあああ!!」
「ボス!!?」
俺はまた緑色の粘着力がある玉を吐いた。
すると――――
「ここはどこ?私はだあれ?」
「ボス!!?」
悪党の統領は指を加えながら、記憶喪失になった。
「まずいぞ……。これは……」
形勢逆転。この緑の塊を使えば……。
「シャー!!」
「わああああああああああああああぁ!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!」
「もう、俺たちに関わることしないって、約束してくれる?」
「わ……わかりました!!」\
「待って!!私を置いて行かないで!!」
「どうしたの、おうさ?まさか、その緑色の玉?」
「どうだか……」
どうやら俺の力は、緑色の塊から人間の知性や記憶を無くす機能が、
あるということだ。
(これはすごいぞ……)
「ありがとう!!おうさ!!」
「ありがとう!!」
まあ、大変なことならなくてよかったと思った。