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ぷちっとミニうさゲーム  作者: 紅莉部 蒼也 (あかりべ そうや)
3/14

3話「しろうささんと悪ガキ」

「おい!!弱虫、ラック!!」

「……」


ラック木の家から降りたときだった。


「お前、なかなか学校に現れないから、死んだのかと思ったぜ」

「まっ……。生きているたけでも奇跡だけどな!!」

「わっ!!」


4人ぐらい、ラックのこと虐めている様子と見た。


「やめろよ!!」

「おい!!お前、何様なんだよ!!」

「悔しかったら、大人にチクればいいじゃんか!」

「そーだ!!そーだ!!」


こんな姿を目の当たりしたら、止めに行きたいが――――


「お兄ちゃん!?」

「くそ……。あいつら……」

「おうさ!!何するの!!放して!!」

「ダメだ!!メア!!これは負け戦だ!!」


俺は何もできなかった。

ラックは虐められてボロボロになった。


「ラック……」



それは、深夜のことだった――—


「ふう……。気持ちよかった……」


木の家の下にあるトイレで用を済ませたときのことだった。


「あれ?明かりが……」

「本当にやんのかよ?カルロス?」

「ああ。こうすれば、あいつがいなくなるだろ」


それは、朝にラックをいじめた奴らだ。

松明を持って何をする気だ。


「じゃーな……。ラック……。明日から、お前の顔を見なくて済むぜ!!」

「おい!!お前、何してんだ?」

「!!?」


こいつら……。家を放火するつもりだな!!

絶対に許さね。


「なんだ?こいつ!!スライムか?」

「スライムってなんだ!!俺はウサイムだ!!」

「なんだこいつ?喋ったぞ……」


「かー!!ペッ!!」


俺は訳が分からないが、緑色の透明な粘着質の玉を吐き出した。



「わああああああ!!!!汚ね!!」

「あれ?ここはどこ?僕は誰……」

『カルロス!!?』


これは凄い力だぞ!!?

よし、他の奴らも……。


「シャー!!」

「逃げろ!!あのウサイムに殺されるぞ!!」

「待って!!僕は誰だってば!!」


リーダー格の奴に玉を当てちゃったみたいだな。

これはこれでいいが―――


「ラック!!俺、あいつら倒したよ!!」

「本当かい?」


俺も虐められたラックの姿を見たくなかったからな。


「サンキューおうさ!!あいつら、両親がいない俺達をいじめるんだ」

「おうさすごーい!!

「はは、まあな……」



喜んでいいかわからないが、とりあえず一件落着だな。

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