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ぷちっとミニうさゲーム  作者: 紅莉部 蒼也 (あかりべ そうや)
13/14

13話 「しろうささんと王様のウサイム」

8年前———


「しろ父様~早く~」

「はいはい」


20匹のウサイムのなかで、珍しいクリーム色した女の子。

名前は皆、カーラと呼んだ。


「初めまして!私は王様に仕えるセバスチャンと申します」

「は……はあ……」


なんだろう?俺達の中で他のウサイムで知り合いは見たことないな。


「くろうさ先輩~。別のウサイムと何か話したの?」

「んんっ。何もしてないけど」

「どうしたんだろ?」


とりあえず。誘われたし、行ってみるか……。


「うわーすげー!!」


峠を越えたところに城らしきものが、宙に浮かんでいた。


「わぁああ!!すごい!!!」


2歳になったカーラも喜んでいた。

産まれたときは、他のウサイムより、小さかったのにな。


「ようこそ!!わが城へ!!」

「!!?」


デケェ!!?こんな、大きなウサイムは見たことない!!

色は黄色……。まるで黄金色だ。


「ど……どうも……。おうさと申します」

「僕はくろうさなんだな~」

「はじめまして、おうささん、くろうささん」


礼儀正しいウサイムだな。

見た目はデカいからびっくりしたけど。


「私は王様のウサイムと申します。これが、妻の……」

「王妃のウサイムです。ごきげんよう」

「ごきげんよう」


すごい!!本当に王家のものだ……!!?

マゼンタ色のウサイムは王妃らしい……。



「お嬢さん、お名前は?」

「カーラと申します」

「そうか、カーラさんと申すのか」

「なんて、お利口な方でしょう。良かったわね、あなた」


少し、敬語教えてよかった。

相手は、王家だんもんな……。


「そして、息子のジャックです」

「こ……こんにちは……」


恥ずかしがっている、黄緑色ウサイムが1匹。


「こんにちわ!!」

「こ……こんにちわ……。は……はずかしい……」

「あら……ジャックったら。ほほほほ」


王子のウサイムはカーラに好意を抱いている。

ひょっとすると―――


「おうささん、くろうささん。よろしければ、カーラを私の息子の妻にしてもらえないでしょうか?」

「えっ!!?」


やっぱり、婚約だ!!俺的には、

良いと思うが……。



「カーラはどうするの?」

「私、妻になります!!」

「そうか、そうか!!それはありがたい!!」


その後王子ウサイムとカーラが結婚した。

現在———


「おうさお爺様、くろうさお爺様!!」


「やぁ~ナターシャ!!」

「いらっしゃい~」


今は、カーラは母になった。

たまに、家まで遊びに来るようになった。

1歳4か月の娘を連れて。


「あら白父様。黒父様!」

「すげー。王妃になったな!!」

「まあね」


こんなに誇らしげなことはないな。




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