1話 「しろうささんと初めてゲーム」
「なんだこのゲームは!!」
俺の名前は卯西 搾太郎 20歳。
俺は実況中継を動画を上げる動画クリエイターであり、大学生でもある。
「ほうほう……。なんだか、興味深いな」
最新式のスマートフォンアプリゲーム―――
”ルミニエンタオンライン”
しかし、これが俺の絶望の始まりとは思わなかった。
3か月も学校を不登校になりながらずっとプレイした。
「俺の時間を返せよ!!」
俺は怒りを露わにしながらゲームに文句を言った。
「このアプリ消してやる!!」
アプリゲームをアンインストールしようと思いボタンを押した瞬間。
「わああああああああああああああぁ!」
スマートフォンから謎の光現れた。
まるで画面に吸い込まれるかのよう。
「なんだ?この森は?てか、ここどこ!!?」
俺は、原っぱを歩いた。すると。
「それ!!」
「わあああああああああああぁ!!?」
画面が白くなった。それは―――
「わあああああああ!!放せ!!放せよ!!」
「チッ……。ウサイムか……」
(ウサイム?こいつ、何を言っているんだ……?)
そして、俺は、ペット販売店のような所に持っていかれた。
「出せ!!早く、ここから、出せ!!!」
「うるさいウサイムだな!!静かにしろ!!!」
なんだよここ。臭いし、狭いし、本当に嫌だ!!
「おじさん。その、白いウサイム、ちょうだい」
「はいよ、金貨0.1だね」
「わかったよ。金貨0.1だね」
「毎度あり」
少年はやすりをかけて1/10等分に削った。
そして、俺を買い取ったのだった。
「あ……。ありがとう……」
「何が?」
「いや、なんでもない……」
「?」
俺は、少年に抱かれながら、
少年の家に向かった。
「ここがオレの家」
「へぇーたけええええええぇ」
それは、高い木でできた家だった。
まるで秘密基地みたいだ。
「ただいま」
「おかえり~」
木の家には、小さな女の子がいた。
俺は、少年の風貌と小さい少女の姿で気付いた。
少年のほうは、家が貧しいため、盗みや殺人はするわで、
扱いは大変だった。
10年後の設定で、暗黒騎士になって、世界を征服する設定だったし。
妹のほうは、兄の悪い姿を見て、非行に走り、悪徳娼館のナンバーワン娼婦になったり、
いろいろ悪影響を受けた様子だった。
「!!!?」
(マジで!!?”ルミニエンタオンライン”の主人公と妹そっくりだ……)
『こちらのキャラクターの名前を記述してください』
目の前に赤い画面が表示された。
おそらく、名前の選択だろう。
「『ラック』っと」
「こっちは『メア』っと」
名前が決まった二人は再び動き出した。
「よろしくね、おうさ!」
「うう、違和感あるが、よろしくな……」