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変夢奇譚 ~くだらない夢のよせ集め~

スキップ (変夢奇譚 ~くだらない夢のよせ集め~ 第10夜より)

作者: Ak_MoriMori
掲載日:2022/04/15

変な夢を見た。


  私の目の前に、女が立っていた。

  女の名前は、九麗寺(くれいじ) 菜音(なのん)

  彼女は、なぜか、もじもじしていた。何か、私に伝えたいようだが・・・。


 「ああ、もうっ! ダメッ! わたし、頭がおかしくなりそうよ!」


  そう言うと、突然、彼女は、スキップを始めた。

  その動きは、とても褒められたものでない。

  まるで、ロボットが歩いているような動き。ギクシャクしすぎ。

  まったく、軽やかさを感じない。


  私は、見るに耐えかねた。もう、いい加減にしてほしい・・・。

 

  だから、私は菜音に言った。


 「ひどい動きだなぁ・・・。

  ・・・

  ・・・

  ・・・

  ボクのほうが、もっと上手にできるぜ!」


  私は、立ち上がると、スキップを始めた。


 「あらぁあらァ・・・。あなた、ひどいわね。わたしのほうが、上手よ!」


 「いやあ、ボクのほうが上手さ!」


  二人は、いつのまにか手を取り、部屋の中をグルグルとスキップして回る。

 

 「アハハハ、アハハハ・・・。」


  ただ、スキップをしているだけ・・・。

  何が楽しいのか、まったく理解できない。

  だが、私は・・・幸せだった。

  いつまでも・・・。

  いつまでも・・・。

  こうしていたい・・・と、私は願うのだった。


そこで目が覚めた。


私は、目が覚めてしまったことを残念に思っていた。

あの・・・スキップ。

菜音と手を取り合って、繰り返したスキップ。

私にとっては、幸せの時間だった。


「楽しかったな・・・。」


私は、そうつぶやくと、頭だけ動かし、今では動かない首から下を見やった。


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