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光りの音  作者: ぱんちょ
6/7

≪最終章≫出会いと音楽

 そんなこんなで実家に帰った。

 親はなぜかよそよそしかった。

 それが僕には面白かった。


 それから一週間が過ぎた。

 父親が「お前に手紙だ。」と言った。

 「え?内容は何?」

 「『今日の午後3時までにペロ公園に来てほしい。』と書いてある。」と父親は言った。

 「ペロ公園?どこそこ?連れてってくれる?」

 「ああ。きっと楽しいよ。」


 2時半ごろ、ペロ公園にいた。

 人の声でザワザワしていた。

 目は見えないが、音からしてたくさんの人がいるのがわかる。


 2時50分の鐘の音の後、『ファ♯』のパイプオルガンの音が聞こえてきたのだった。

 それは良く聴くと3方向から同じ音が同時に聴こえてきたのだった。

 そしてみんなの声の調音。

 その後マイケルが作ったオリジナル曲の合唱。


…始まった…

…それは壮大だった…

…その音は大地を揺さぶった…


 自分はこんなに感動したことも、感動で涙を流したこともない。

 教会の3つのパイプオルガンの伴奏。

 それに付随する男女2つの何千人かというほどの歓喜の歌声。

 圧倒的だった。

 涙を流さなくばいられない、最高のハーモニーだった。


 歌が終わった後、久しぶりに3人で会った。

 3人でいると話は尽きない。

 いつまでも話していたいなと思った。

 


 出会いがある。だからこそメロディーが生まれる。

 そんな事をマイケルは思うのだった。                   ≪完≫

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