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光りの音  作者: ぱんちょ
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≪第三章≫気分転換

 それから数日後、2曲作り終えた次の日、その日の養豚の仕事が終わった後トムが言った。

 「今日は気分転換で釣りをしに行かないかい?」

 「え?釣りってなんだい?」

 「君は釣りも知らないのか。魚を取る一つの方法だよ。」

 「ほー。面白そう。僕にもできるかな?」

 「釣れた時は俺が外すの手伝うからやってみなよ。」

 「うん。」

 「じゃあ行こう!」

 トムの家から釣り場まですぐだった。

 そこには川があった。

 「じゃ、始めようか。」

 トムは自分のとマイケルの魚釣りの準備をした。

 トムはマイケルに簡単な釣りの仕方を教えた。

 どれぐらい竿を下げるのかとか、当たりが来たらどうするかとか。

 釣りが始まってしまえば2人とももう無言だった。

 

 魚はなかなか釣れなかった。

 いい加減マイケルは少し飽きてきたのだった。

 なので、マイケルはいつもトムが歌ってる主センリツを歌い始めた。

 トムも慣れてない副センリツを歌うのだった。


 釣りを始めて2時間ぐらいたった。

 

 『面白いハーモニーね。』


 いきなり声が聞こえてきた。

 2人が振り返ってみるとこれから釣りを始めようというのか、釣竿を持った女性が声をかけてきた。

 「ありがとう。」マイケルが言った。

 「でも何かが足りないわね。」

 「何かって何?」

 「伴奏ね。それに付ける伴奏が足りないんだわ。」

 「え?伴奏?」

 マイケルとトムはしばらくその女性と話をした。

 マイケルとトムが会ったきっかけやこれまで作った歌についてなど。

 その女性は初めて釣りに来たらしかった。

 その女性の家は一般的な普通の階級の家で、ピアノがあるらしかった。

 そしてそのピアノを弾けるらしかった。

 3人は音楽の話に夢中になり、いつしか意気投合していた。

 

 釣りを終えた3人はその女性の家に行くことになったのだった。


 釣り場から西にかなり歩くと彼女の家があった。

 結構遠くてマイケルは少しびっくりした。

 そして多少疑問に思った。

 『彼女は何であんなところまで釣りに来たのかなー』っと。


 彼女の家に着いた。

 マイケルにとって何ヶ月ぶりかのピアノだった。

 しばらくその女性に了解を得てピアノと向き合った。

 楽しかった。


 女性はそのピアノでいろいろな和音を教えてくれた。

 女性はそれを[コード]と言い、3和音・もしくは4和音で構成されていた。

 

 マイケルは考えた。

 女性が聴かせてくれた[コード]のどれが自分の中で好きか。

 

 しばらく[コード]の話をしながらピアノの音を聞いているうちに、マイケルが一番好きな[コード]があるのに気がついた。

 それは、1オクターブのピアノで決められた音の中心音[ファ♯]を起点に展開している3和音のコード[D]だ。

 マイケルはそれを[コード音]の中心と自分の中で決めた。

 それからその[D]の[コード]を半音含めて上下に5つずらした音、下では[A]・上では[G]、の3つの[コード]で今まで作った譜面の曲の伴奏は決めれることが解ったのである。


 「この3つのコードに決めた!」

 マイケルは言った。

 

 女性は言った。

 「新しい曲を作ってみたらどう?聴かせてもらった2曲共、他の人が作った曲じゃない?オリジナルな曲を私を含めたこの3人で作ってみない?」

 『それは面白そう!』

 2人はものすごく乗り気になった。

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