略奪愛6
陶芸教室を通じて仲良くなった俺たちは、教室終わりにそのままランチに行き、お互いの連絡先を交換することに成功した。
その後、後輩夫婦と別れた俺たちは事務所に戻り、次回に向けた打ち合わせをした。
「今日はお疲れ様でした。太田さん、後輩の奥さんと会って話せた感想は?」
「やっぱり可愛いですね、あの子。結婚式で会って以来だったのですが、一段と綺麗にもなってました。」
「略奪する意欲が増してきましたか?」
「はい!」
人の奥さんを欲しいという意欲をここまで正直に表明されたことに、ヒカルやアカリちゃんは若干、引いている様子だった。
「じゃあ、次の計画に移ります。とりあえず、2ヶ月くらいは陶芸教室にみんなで通いながら、たまにランチしたり、平日夜には男性陣だけで飲みに行ったりします。女性陣は女性陣で女子会やってもらいます。その時、ヒカルは松村さんをベタ誉めするように。で、アカリちゃんは太田さんと結婚したいっていう相談をしてください。
きっと、松村妻はヒカルが自分の旦那を狙っていると思うようになるから、アカリちゃんは松村妻の良き相談役になってあげてね。」
「分かりました!」
アカリちゃんは元気よく返事し、その日は解散した。