八言目~私はぬいぐるみか!!~
どうもえぬえるです。今回は新キャラが出ますよー。割と味のある子達です。
それではよろしくお願いします。
うちの学校、八重津美咲高校は1クラス25人が計3クラス、全校生徒225名というそこまで大きな学校ではない。偏差値はやや高く、女子校だったことも相まるだろう。生徒数が少ないこともあり活気などはあまり見て取れない少し陰気な学校である。
しかし今年度から男子制度の募集も行ったのである。男子が入ったことにより確かに雰囲気は変わったように思う。前に来た文化祭の時よりも今の日常の方が活気は出ている。でも所詮入ってきているのは女子狙いの気持ち悪い変な奴か金持ちのボンボンの変な奴がほとんどである…彼を除いては。
「新城さん!!おはようございます!!」
「あぁ、今日も素晴らしい朝だね。」
「あの…弁当作ってきたんですが…」
「すまないな子猫ちゃん…今1週間後まで弁当が詰まっていてね…」
「そうなんですか…仕方ないですね、それならこの弁当は…」
彼は弁当をカバンに直そうとする手を掴んだ。
「…誰も食べないとは言ってないだろう?しっかり置いておくから安心しなよ。味の感想は必ず伝えるからね。」
「し、新城さん……!!」
弁当を渡した女の子は思わず足元から崩れさり、跪いてしまった…
そう、彼がその変な男子の中でも特に変な奴、新城 優人だ。入学してそうそう告白やらチョコやらもらってる、いわばイケメン的存在の奴だ。彼はなんの下心もなく物を受け取り、必ず想像以上のお礼を施してくれる。名前の「優しい人」とは文字通りのすごい奴だ…なんか僕は苦手だ。
言い忘れていたが僕の名前は渡辺黎弥。一応男だが、髪も伸ばしてネイルもしているので他の人には女子だと思われている。自分はすぐ打ち明けるつもりだったが言うのが面倒だったのでこのまま過ごしているというわけだ…
「ちょっとマイちゃん!!くっつかないで!?」
「いいではないか〜、今日までずっと熱だったんだから全然シロちゃんを抱きつけなかったんだよ!?」
「私はぬいぐるみか!!」
「ぬいぐるみはむしろ熱の時に抱くものでしょうがぁ!!」
「今何に怒ったの!?てか可愛いな!!ひとまず離れろ暑苦しい!!」
あの賢そうで凛としてる外国人がマーガレット・ホワイトさん。そしてあの犬のように懐いている記憶喪失の子が日向 苺さんだ。
「……いいな。」
「渡辺、何がいいって?」
「うるせぇ優人」
「痛って…いきなり蹴るのはよせよ」
「俺はいま芸術を見ているんだ、邪魔をするな」
「芸術?あっ、日向さんとホワイトさんだ。おーい…いでっ!!」
スっと足を出して優人をコケさせた。
「なんだよいきなり足出して!!」
「そっちこそ勝手に鑑賞の邪魔すんじゃねぇよ!!」
「鑑賞ってお前何見てるんだよ…」
俺たち2人が会話していたその時、キンコンカンコンと鐘の音が鳴り響いた…
髪の長いボクっ息子こと渡辺くんとイケメン優男の新城くんが新キャラとして参戦です(スマブラ脳)
2人の話もこれから増えると思うのでどうぞよしなに!!
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