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2粒のシロイチゴ  作者: えぬえる
19/21

十八言目~恋する乙女か~

えぬえるです。18話にしてやっと季節感のある話です。

のんびりと花見をする話ですが、果たしてのんびり出来るのか…!!よろしくお願いします。

今日は天気のいい日だ。最近は雨がよく降っているのでこの陽気はとてもいい。外出して何かすることはないか…

「花見行こう!!」

「唐突だな」


「なんでいきなり花見?」

「今ちょうど公園の桜が見頃なんだよ!!しかも今日は学校休みだし…行こうよ!!」

確かに今日は外出日和だ。

「じゃあ準備して行くか。どこの公園に行く?」

「隣町にそこそこ大きな公園があるよ!!そこはたくさん桜咲いてるから絶対綺麗だと思う!!」

「おっけー。水筒用意しておいて、私は弁当買ってくるから。」

「ラジャー!!」


徒歩15分、隣町と言っても歩いて行ける距離にある。

「さて、じゃあどこで…」

その時、見覚えのある人影が見えた。

「あっ、小田さん!!」

「あら、ホワイトさんね」

小田さんはいつもクールである。

「あー!!この子が前に言っていたルー君!?可愛い…撫でていいかしら」

前言撤回。動物の前ではクールさは微塵もない。

「あら、この子が前に話したホワイトさん?」

「この人が小田さんのお母様ですか、おはようございます。」

「そんなに礼儀正さなくてもいいのよ?」

「いえ、人の親に会った時に最大の礼儀をするのは人として当然のことなので」

「さすが英国人ねぇ〜、それで同居されている日向さんというのは…」

「日向ですか?日向なら…あれ?」

いつの間にかイチゴがいない。でも私は日向がいないことに焦っているのではない。

(弁当とか全部イチゴに渡しているのに…)

「すみません、そこの隣取っておいてもらえますか!?私たちもそこでご一緒します!!」

「そうなの?わかったわ」

私はすぐさま探しに行った。どこだ、どこだ弁当……

「あっ、いた…イチ」

そこにいたのはイチゴと…凛々しい美少女だった。

「…ゴと、渡辺さん?」

「あ、ホワイトさん。おはよう、隣町なのにはるばる何しに来たの?」

「花見に来たの、日向が『桜が見頃』だがなんとか言ってね…」

「まぁ今日は休みだし天気もいいから絶好かもね。」

「渡辺さんは何しに公園に?」

「それは…」

「小田さんに喝を入れるためだって!!」

「ちょっと日向さ…」

あんなに仲悪いのに関わりに行こうとしてるんだこの子…

「え…嫌いなんだよね?」

「嫌いだよ!!誰があんなやつを好きになるかよ」

「じゃあ関わらないようにした方が…」

「他の人に迷惑がかかるだろ!!今のうちに悪い所は叩いて治してあげるのが優しさだろ!?」

(渡辺さんと小田さんは仲いいな。見た目すごく悪そうだけど)

「それなら早く話しかけに行きなよ!!ほら」

「いやちょっと待って、まだ心の準備が…」

「恋する乙女か」

イチゴは渡辺さんを無理やり小田さんの元に連れていった。

「あ、ホワイトさん。日向さんは見つかって…渡辺?」

「…」

「何しに来たのよ、あんた」

「……」

「明後日の方向見て黙るな!!」

「お、お…お前シャンプー変えただろ!!」

「はぁ!?変えたけどそれが何…」

「ふざけんなよ!!」

「いや何がよ!!ちょっと、そんな打ち切り漫画みたいに話切り上げんじゃないわよ!!渡辺!!」

小田さんは脱いでいた靴を履いて渡辺さんを追いかけていった。

「うるさいでしょあの2人…でも安心して」

小田さんのお母様が微笑んでこう言った。

「仲いいから、あの子たち」

私たちは、

「そうですね」

と微笑み返した。

時間は11時。早めの昼時。私たちは満開の桜の真下でコンビニ弁当を食べて談笑した。

もう本当に…この2人を眺めていたい。可愛いなこいつら。そのままずっと追いかけっこしていてほしい。

ということで今回もわちゃもちゃした話となりました。もう少しゆっくりとした話が欲しいですがキャラクターが暴れるので仕方ないですね…

感想や意見質問などありましたら感想ページまたはTwitterからお願いします。活力になるのでぜひぜひ。

それではえぬえるでした。また次回。

Twitter→enu_eru

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