十六言目~男として至極当然のことだ~
えぬえるです。最近やることが多くて小説が投稿ギリギリに完成する始末。バイト中にストーリー考えてないと本当に進まないです…時間が欲しいです。
今回は男組中心の話です!!これから面白いことになっていくと思うのでぜひ!!よろしくお願いします。
「そういえば犬猫部って何やってるの?」
「ワンちゃんやネコちゃんを」
「語るだけですけど?」
「…よく承諾されたわねこの部」
私たちが作った犬猫部は現在私、シロちゃん、小田さんの計3名で構成されている。部とは言われているもののまだ3人なので部ではなく同好会である。なので…
「あと2人必要なんだよね…」
「2人か…犬とか猫が好きな人を呼んでこれば」
「でもそれって全人類みんな好きだから誰でも入ってもらえそうじゃない?」
「そう考えればそうだね、犬とか猫が好きな人を見つけしだい入部させよう!!」
「いいねそれ!!」
「いいんじゃないの?」
ここに正常な判断ができる人間はいなかった。
「よお黎弥〜、帰ろうぜ…黎弥?」
黎弥はなぜか自分の机で幸せそうに放心状態だった。
「ん?あぁ優人か。今から帰る用意するからちょっと待っててくれ」
「なんだ…また女子と喋って黄昏てたか?」
「またってなんだよ…僕はただ記憶を忘れないようインストールしてたところだよ」
「本当に気持ち悪いなお前」
話していると女の子が教室に入ってきた。彼女は俺の方に来た。
「あの…これ受け取ってください!!」
彼女が手に持っていたのはハートのシールで留められた封筒だった。これで今月は5回目だ…。
「すまない、俺はこのようなものを受け取る訳にはいかない」
「なぜですか!?私は本当にあなたのことが…!!」
「私への『好き』より誰かからの『好き』を大事にしてくれ。俺はどうしても受け取れない。」
「わかりました…」
ここで話を終わらせるとどうしても歯がゆくなる。だから俺はいつも…
「ごめん…これで勘弁してくれ。私よりいい人が見つかるように……」
「し、新城さん……!!」
ハグをした衝撃からか彼女は突っ伏して気絶してしまった。
「そういうことやるのはいいんだけどさ…」
用意をしていた彼は口を開いた。
「出来れば僕がいないところでやってくれない?」
「ラブレターをくれたお礼はすぐ返さないといけない…男として至極当然のことだ」
「はいはい…じゃあ俺はちょっと寄る所があるから少し待っててくれ」
「ああ…わかった」
私は倒れた彼女を抱き抱え、保健室に連れていったあと校門で彼を待つことにした。
「遅いな…」
用事と言っても30分あれば終わるだろう…まさか黎弥に何か!?
「確かこっちに行ったよな…」
不安になった俺は黎弥の歩いたであろう道を辿っていった。するといたのは黎弥と…
「お、小田さん…!?」
優人くん…優しいんですよね。優しすぎて心配になります。
次の話では男組と小田さんが…!?是非お楽しみに!!
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それではえぬえるでした。また次回。
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