十五言目~どうしても仲良くなりたいんだ~
えぬえるです。新キャラでます。可愛いです。
あと最近香川県に行きました。めっちゃ楽しかったです雨とかあられ降りましたけど
それではよろしくお願いします。
マイはガツガツ色んな人に話しかけにいく。どんな人とでも1分あれば仲良くなれるすごい社交性の持ち主だ。
私は留学生なだけあって色んな人に喋りかけられる。しかも外国人のクセして日本語を日本人並に扱えるので話も滞ることがないのでいつも色んな人と喋ることが出来ている。
私たちがいれば仲良くなれない人間などいないのだ…あの子だけを除いては
教室の一番前の左に座っている赤髪の長い髪の本を読んでいる彼女、小田 理久は人とあまり喋らない。人との関わりが嫌いな訳では無いと思うが、面倒なのだろう。私たちは何度か彼女と話をしたりした。別に嫌な気分になったりはしていない。質問は返してくれるし話には無視せず乗ってくれる。しかし話題は自分で振らず、話しかけられたことにしか反応しないのだ。クラスの中では浮きもせず、静かに暮らすアイスのような人なのだ。
「ねぇ小田さん、次理科室だから移動教室だよ」
「そう、じゃあそろそろ用意していくわね。教えてくれてありがとう」
……話題が続かない。
私はもっと小田さんと話したい!!何が好きかとか聞きたい!!でも、変な質問すると嫌われてしまうかもしれない…そんなふうに思ってしまうほどの他人に目もくれない静かな人。
「す…好きなものとかない?」
「好きなものですか…本ですね」
「そうなんだ!!そういえば今読んでた本は?」
「あっ、えーと、内緒です」
「そう、わかった…」
会話はすぐに終わった。
休み時間、私とシロちゃんは小田さんと同じ中学だった渡辺さんに小田さんのことを聞きに行った。
「ん、どうした?」
「渡辺さん!!確か小田さんと同じ中学だったんだよね!?」
「うん、そうだけど何か…」
「好きなものとか知ってる!?」
「本」
「本かぁ…そうだよね、いつも本読んでるもんね」
「なんでそんな事聞くの?」
「どうしても仲良くなりたいんだ、小田さんと…」
「そうなんだ…本当にどうしても仲良くなりたい?」
「なりたい!!」
「でも、あと二日もすれば向こうから仲良くなりに来ると思うよ」
「えっ…?」
私はシロちゃんと顔を向き合わせ、首をかしげた。
向こうから仲良くなりに来る…?
その次の日の放課後、私は私たちが作った部で活動をしていた。その時…
コンコン
ドアを叩く音が聞こえた。担任の先生か何かだと思って私はドアを開けた。目の前にいたのは小田さんだった。
「あの…」
「小田さん、どうしたの?」
「この部に入部させてください!!」
「…………え?」
「私好きなんです…だから、お願いします!!」
彼女が自ら関わりに来るとはこういう事だったのか…
「か、歓迎します!!」
「私たちの…」
「『犬猫部』へ!!」
「本当に入部するの?」
「それはしますよこんな部活があるなら」
「そういえば犬と猫どっちが好きなの?」
「選ばせるんですか?」
…………
好きなものは分かったが、仲良くなるにはまだ時間がかかりそうだ。
小田さんもこれからちょくちょく出ます。ツンデレ属性はあるんですかね…ありそうですね……
そして新しい部活はただ犬と猫について語るだけの犬猫部です。よろしくお願いします。
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