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飛び降りた先は  作者: 藤華 井近
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執筆なう・目標は8月22日までに投降!

畳が敷かれる和室、その部屋の中央では布団に覆われた一組の男女。女が小さな寝息をたてながら男に寄り添うように眠る中、寄り添われる男はゆっくりと目を覚ました。眼ボケ眼に映るのは木造の天井、その光景をまだ起ききない頭で男は考える。


、、、、そっか、俺死んだんだだった。最近は漫画喫茶で過ごしてたから、木造の天井なんて久しぶりな気がするなぁ。てか昨日は天守閣で寝た筈なのに、ここはどこだ?畳に襖、なんかTHE和室って感じだけど移動した憶えはないんだけどなぁ。それに布団まで、まぁ聞けば分かるか。


「おい、起きてくれ」


男は横で眠る女を起こす為に女の体を軽く揺する、その行動に眼を覚ました女は小さな欠伸をしながら横の男へと視線を向ける。


「ふぁぁ、、幸人さんおはよう御座います」


「おはよう夜々。寝起きの質問でわるいけど、ここは何処なんだ?俺は城の天守閣で寝た筈だけど」


「ここは城の中の一室です。天守閣で幸人さんが寝た後私も寝ようとしたのですが、流石に床の上で寝るのもどうかと思いまして移動させていただきました」


「そうか。俺は起きた記憶がないけど、そうやってここまで来たんだ?」


「ここは私の世界夜都で尚且つ私は神様ですよ?この世界限定で言えば出来ない事の方が少ないくらいです」


幸人は寝る前に夜々と天守閣で話した内容を思い返す。死んだ自分の魂を攫った事や夜々が神様など今思い返しても死ぬ前の世界ならば在りへ無い事ばかり。


「そうだよな、神様なんだもんな。俺が死んだのにここに居るって事もだけど、まるで夢物語だ。あぁそれと、そろそろ起きないか?流石に寝てる間ずっとだったせいか腕が疲れた」


「腕ですか?、、、」


幸人の言葉に夜々は自分の体制を確認する。自分が幸人の腕枕で眠ったことを思い出し、急いで体を起こした。


「わっ、ごめんなさい!、、勝手に腕をお借りしてしまいすみませんでした」


「いや気にしなくていいよ。それより昨日はわるかったな、情けない姿を見せて」


「いえ、それこそ気にしないでください。それに私も泣いたりしたので御相子です」


「そう言ってくれると助かるよ。とりあえず寝起きで顔を洗いたいんだけど」


「はい、そこの襖をでて右の突き当たりに水場があるのでそこを使ってください」


「ありがと、じゃあちょっと行ってくる」


夜々の指示どうりに歩く幸人、城と言うだけあって自身がい場所以外にも大量の部屋があり、その前を通り過ぎて行くが人の影一つ見えない。その事に再度この場所が自分が居た世界ではないと認識する。


「本当に不思議な話しだよな。死んで、生き返って、異世界で、世界と戦争で、どれを取っても普通じゃありえないよなぁ、、そうだ戦争について聞かなきゃ、、、まぁ戻ってからでいいか」


そんな独り言を呟きながら歩いていると、夜々の言う水場に到着し肩を落とす。


「全体的に和風感全快だから予想はしてたけど、やっぱり井戸か、、はぁ、井戸なんて使った事ないぞ。てか暗い、夜都は夜が終わらないって話もすっかり忘れてた。何か明かりを借りてくればよかった」


幸人はぼやきながらもどうにか月明かりだけを頼りに顔を洗い終わり、来た道を戻る。すると部屋に近づくにつれて食欲をそそる臭いが鼻に届き、つられて腹が鳴った。


そいうえば昨日から何も食ってない、流石に腹が減ったな。


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