オカルト研究部
翌日。
僕は学校の自分のクラスのHRが終った頃、烏間先生に話があると言われ、職員室ではなく、教壇の前に呼ばれた。
「何ですか先生?」
すると先生は、職員室では言えない話だからと前置きを入れて、こう話を切り出した。
「実は魔術師への興味と関心を広める為、部活を作ろうと思ってな。
それでなんだ、私が顧問になるんだがお前はあと2人ほど入部希望者を募ってくれないか?」
「ええー」
っていうか僕はもうすでに入ってることになるじゃないか。
だって、最低人数3人でしょ、部活。
「とはいっても、なに、表向きはオカルト研究部ということにしてるから、その体でよろしくな?」
そんなことを言って、先生はそそくさと教室を出ていった。
まあ僕は、一応興味ある訳だし、あの先生は面倒見がよさそうな感じがするから成り行きでいいけど。
僕はとりあえずあの3人に声を掛ける事にした。
「大輔、美里、アキ、実は話があるんだけど・・・」
「うん?どうした?」
「何かあったの?」
「・・・?」
「実はあの先生・・・、烏間先生がオカルト研究部を作るって言っててさ。3人ともどう・・・?」
すると3人は以外そうな顔をして、目線を合わせた。
「へえ~、あの先生そんな趣味があったんだ。」
「でも、なんか雰囲気的にそんな感じがしない訳でもなさそうな気がするわ。」
「オカルト研究部かー。ボク、けっこう興味あるかも・・・。」
アキは入りそうな素振りをしていた。よし、アキは入るとしてあと1人だ。
「俺は、まあ様子を見てから決めるよ。っていうかお前もう入ってんの!?早っ!!」
あれは仕方がないんだよ。だってたぶん、部屋を用意するのに都合を付けようとして部活作るって話になったんだと思うし・・・。
美里の方はどうなんだろう。
「私は入ってもいいわよ。あの先生にも興味あるし。」
え、それって烏間先生に興味があるってことだよね・・・まあ、確かにそれとなくイケメンでクールな所があるけど、魔術師になってみないか的なことを言う人だから、あまり近づけさせたくない気持ちが。
「よっし、それじゃあ2人は入ってくれそうだね。早速話しをしに行ってくるよ。」
と、言ったあと教室の扉が開き、烏間先生が現れてこっちの方へやって来た。
「さあ、部室の準備は整ったぞ・・・!」