27010pt【書籍化】【恋愛】【完結】聖属性の私がいないと勇者が病んじゃうって、それホントですか?
◆タイトル:
自称魔王にさらわれました【2巻完結】
〜聖属性の私がいないと勇者が病んじゃうって、それホントですか?〜
◆出版社:(株)KADOKAWA 角川ビーンズ文庫、イラスト:山下ナナオ先生
大幅加筆で勇者リッツの心情もちょっとは分かるかも、です!
加筆してすごく良くなったんじゃないかと……!
編集さんのお力は偉大でした。
カルーさんみたいなまっすぐで元気が良くって猪突猛進タイプの子を書いた後は、不思議と迷ったり悩んだり、チマチマ努力したり……そんなスッキリしない子を書きたくなります。あと、久しぶりに長編が書きたいなあと思って。
なので、聖属性をフォーカスして、彼女の視覚的な感動や試行錯誤するもたつき感も交えながら書こうと。
正直、スッキリ感が薄いのであまり好まれない話じゃなかろうかと思って投稿したんですが、意外とたくさんの方が読んでくださって驚いています。
そして困ったことに書いていくうちにどんどん主人公ミリアちゃんが逞しくなっていき、勇者様はヘタレていき、なぜか魔王様の出番が拡大していくのです……。
ちゃんと着地させられるように頑張っているところです。
彼女の人生や思いをのぞかせてもらっているように、いつも書くときに新鮮な驚きがあります。
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【あらすじ】
あたし、ミリア。推定18歳。
一緒に街を飛び出したあたしの初恋の人……幼馴染のリッツが、勇者になってしまいました。
姫様に一目惚れしたらしいリッツは、今日も凄腕の仲間達と共にガンガン魔物を倒し、魔王城を目指して進んでいく。でも、あたしはもう限界。元々、ちょっと聖魔法が使えるだけの町娘だもん。
ますます戦闘は激しくなる一方、足手纏いになるのも嫌だし、リッツが魔王を倒して姫様と幸せになるのを見守るのだって悲しい。
もう、潮時かも。
そう考えていた矢先、夜中に仲間に呼び出されて素直に行ってみれば、パーティーを離脱した方がいいとのオススメでした。分かってるよ、あたしだってそう思うよ。
そんなあたしの言葉は最後までは言えず。
「ほう、要らぬのなら私が貰おう」
その場で、自称『魔王』に攫われてしまいました。
魔王城で知ってしまった魔王と人の裏事情。
町娘ミリアが迷いながら未来を掴み取るお話です。