お約束
―――どうしてこうなった?
俺はほんの少し前までゲームをしていたはずだ。
なのに何でこんな事になってる…?
理由を探るためにも直前までの記憶を思い出すことにした。
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≪Dragon Life Online≫
通称 DLO
ゲームの名称通り、竜が大きく取り扱われているVRMMOのタイトルだ。
強大なドラゴンから、弱小ドラゴンまで幅広く数多く存在している。
世界各地に存在する様々なドラゴンに認められた冒険者は、彼らと共に幾多の困難に果敢に立ち向かって行くという設定だ。
ドラゴンと契約したプレイヤーのスタイルも多岐に渡り、
・ドラゴンと共に駆ける竜騎士
・ドラゴンを使役する魔法使い
・数多のドラゴンに軍艦を曳かせた竜種突撃艦隊
などなど、端から見てるとそんなのアリか?と疑問を投げたくなる奴もまま居た事は確かだ。
契約するドラゴンは何も"1体"までというわけじゃない。対峙したドラゴンに認められれば何匹でも可能だ。
まぁ、ドラゴンにも維持費が掛かるから、そう何匹も増やせないんだけどな…
そんなドラゴンにも様々な特徴が存在し、大雑把に分けるとしたら、西洋風の竜、東洋風の龍に分けられる。
おそらく一般の人が思い浮かべるドラゴンはこういった感じだ。
勿論、他にも種類は居る。
飛竜や恐竜、蜻蛉、コイツは本当にドラゴンなのか?って疑わしい奴も居るし、愛玩用のドラゴンだって居る。
その中でも、色々な種類に分けられるんだが、そこら辺は割愛。
勿論、強さはピンキリだ。見た目と中身がそぐわない奴も少なからず居る。
そんなドラゴンの中で俺が選んだのは、最強クラスの攻撃力を誇る赤竜だ。
そいつを従え、大空を駆け回った。
強大な赤竜と契約した俺は、全プレイヤーの中で最強クラスに居たといっていいだろう。
ありとあらゆるボス級ドラゴンを打倒し、かの世界龍に挑む前座として
ストーリークエストの最終ボスである虹竜を倒しに行った。
流石に、赤竜よりも高位の存在という謂れだけあって、そこそこ苦戦したが…
まぁ、何とか勝てた。
強大な悪竜という設定通り、負け惜しみを吐きつつ奴は霧散していった。
これといったアイテムは落とさないカス竜だった事は覚えてる。
問題はその後だ。
お約束なエンドロールをなんとなしに見ているとエンドロールの途中だってのに選択肢付きのポップが出てきたのだ。
そこにはこう書いてあった気がする。
Episode2へ進みますか?
Yes / No
そんな話は知らない…いや、プレイしている間にアプデでもされたのか?それだとしてもゲーム内で告知があるような…
少し迷ったが、俺はYseを選んだ。
それが罠だとは気付きもせずに。