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仮題  作者: 末広 ガリ
1/3

一番最初の投稿(導入部みたいなアレ)

 たけしがね、言ってたんだよ。『明日は曇るのかな』って。なんか天気予報見たらしくてさ。そこで明日は曇りだって言ってたんだってさ。まったく、たけしの奴には困ったもんだよね。テレビで言ってることが本当かどうかなんて分からないのにさ。メディアリテラシー、って言うんだっけ? あいつみたいな奴がさ、テレビで得た情報を布教するかの如く周知徹底してさ。もう民放教だよね。ホント、参っちゃうよ。


「おっす」


 ほら来た、こいつがたけしだよ。こいつ普段何してんだろ。学生なの? 生徒なの? こいつ本当にたけしなの? あいつはいつだって18歳男子高校生みたいな風貌をしていたけど、今日のこいつはちょっと様子が違うぞ……?


「ヘラクレスオオカブトってのを捕まえて来たぞ。近くに居たおっちゃんが教えてくれたんだけど、今一つよく分からんからお前にやるよ」


 ほら。なんか虫持ってるじゃん。伝説の装備みたいな名前の虫持ってるじゃん。たけしはそんな大層な(ぶつ)を手に入れられるような男じゃねぇはずだ!


「ん、どうしたんだ? 気に入らないのか? ほらほ――」

「ニャー!」


 あ、飛んだ。伝説飛んだ。そんで逃げた。たまたま開いてた窓から逃げた。おっちゃんのつるつるの頭に止まった。やっぱこいつたけしだった。


「あーあ、逃げられちまった。へへっ、まぁいいか」

「ニャー!」


 そう、これがたけし。お馬鹿なたけし。伊集院とトメさんとの間に出来た子の親戚である。

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