番外編 彩羽の気持ち
本編に関係ありませんが読んでいただけるとありがたいです。
「遅くなっちゃったぁ。ごめんねぇ。まったぁー??」
「何分の遅刻だよ!?でも、かわいいから許してやる。」
今日はゆっちゃんとデートの日。
何を着ていくか迷ってたらこんな時間になっちゃったのぉー。
「じゃあ彩羽がかわいくなかったら許さなかった?」
「かわいくなかったら付き合ってねーよ。」
「ほんとぉ?かわいくて良かったぁー。」
「じゃ今日はかわいい彩羽が行きたいとこにつれてってやるよ。」
もおー、かわいいかわいいって照れるよぉ~。
「ん~とねぇ・・・海!」
よく恋愛小説とかで恋人同士が愛を語ってるもんねぇ。
そういうの憧れるんだぁー。
「う、海!??」
「うん!あ、でもぉ水着は学校用のスク水しかないし泳がなくてもいいよっ。」
浜辺でゆっちゃんの隣にいれるだけでいいの。
「でも海ってけっこう遠いいぞ?」
「ゆっちゃんがいれば何時間でもたえられますっ!」
「わぁーーー!夕日がきれぇーい。」
お昼前に電車に乗って海に着いたのは空が赤くなり始めたころ。
「帰りの金残ってねーかも・・・。」
「だいじょーぶだよぉ。いざとなったら歩いて帰ろぉー。それより見てぇ。海に夕日がうつってチョーきれぇ!!」
「・・・うん。」
反応薄いよぉー。
なんかゆっちゃん元気ない・・・。
疲れたのかなぁ。
「ゆっちゃん座ろぉー。」
ゆっちゃんが動かないから腕を引っ張って砂の上に座る。
「はふぅー。まだ砂あったかいねぇ。」
「・・・うん。」
元気なさすぎぃー!
そういえばちょっと声かすれてたからのど乾いたのかなぁ。
「ちょっと待っててぇー。」
自動販売機は~・・・あった!
ゆっちゃんはコーヒーでぇー、彩羽はぁ・・・アロエの飲むヨーグルト!
彩羽アロエ好きなんだよねぇー。
・・・でもお財布には帰りの分のお金を除いて、一本しか買えない金額・・・。
じゃあアロエの飲むヨーグルトは諦めよぉ。
コーヒーっていっぱい種類があるんだなぁー。
どれにしよっかぁ。
んー・・・これにしよっ。
「ゆっちゃーん!麦芽コーヒー買ってきたよぉ!!」
「ば、麦芽?・・・ありがと。」
ゆっちゃんは黙って飲み始めた。
「おいしい?」
「・・・ラクダのジュースってのがあったらこんな味だと思う。」
意味わかんなぁーい。
「ええ!??どぉーいうことぉ!?」
「不思議な味ってこと。」
「ふぅーん。不思議な味かぁ。おいしいかまずいかで言ったらどっちー?」
「・・・わかんね。でも、彩羽が買ってきてくれたからまずくはない!」
もぉー、またそんなこと言ってぇー。
でも、ちょっと元気になってくれたし良かったぁ。
ゆっちゃんがテンション↓↓だと彩羽は寂しいんだよねぇー。
だからこれからも彩羽の隣で元気に笑っててほしいな。
「ゆっちゃん!!」
「何?」
今日ねぇ、
ほのかに香る潮のにおいをかいで思ったんだ。
無限に繰り返される波の音を聞いて思ったんだ。
青い海に赤くうつる太陽を見て思ったんだ。
今日、あなたの隣にいて心から思ったんだ。
彩羽はゆっちゃんのことが
「大好き!!」
だって。
晴美視点とは違ってセリフ多めにしてみました。
作者&読者様の息抜きってカンジです!
本編でも早くラブラブシーンを書きたいです・・・。
読んでいただきありがとうございました!!