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詩[思索]

チノナ

作者: 日浦海里

名は体を表すという

地には名がある

時を経てなお刻まれているものは

その地そのものと言ってもいい


一方で

時を重ねていく中で

変遷していく名がある


それは地層のように重なり

層を一つめくる度に表れる名は

その地の歴史を語り出す


か細い糸のように

手繰り寄せられる名もあれば

糸が切れた凧のように

消えて失せたような名もある

失せた名は

忘れ去られたことに怒りを覚えるのだろうか


それともその地が

名を引き寄せようとするのだろうか


その地を揺るがすほどの出来事と共に

思い起こされることもある


名は、

その地を識別するために

人が付けたものに過ぎない


けれど名は、

まるでその地の魂を宿したかのように

息づいている

そう思える時がある

名は魂を持っている

そう思えることがある

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― 新着の感想 ―
[一言]  消したい側の意図は知財関係ですから、伝承の中ですら呪われた地を財力権力による私的改竄をして怒りを買い、その地の云われのままに没落する訳で。  震災の折にも多々云われた地名の云われをこりもせ…
[一言]  外観から付けられたところもありますし。  注意喚起のために付けられた地名もありますよね。  自然災害によく合う場所は、そんな地名になってるところもあるそうで。  言われ続けた言霊が縛るよ…
感想一覧
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