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混塊の研究者

 当時、魔王族との戦争が起こっていた、戦況は劣勢、僕たち二人がいなければ降伏していたかもしれない


 僕は昔は国の研究者だった、ただ違った事は、僕は結晶魔法ではなく……


 混塊魔法を研究していた


 当時の僕は決して悪意があった訳ではなかった


 話は変わり僕の友人であり相棒のクリスタがいた、彼女は純晶魔法の研究に成功した、純晶魔法はソウルを操ったり生み出す事で兵士を癒し、落ち切った戦力を立て直した


 ただし純晶魔法には弱点があった、それは攻撃ができない事、そして純晶魔法しか研究したことのない彼女には反撃や抵抗する手段が無かったが多くの人を救いたいと言い衛生兵として前線に出ていた


 だからこそ、僕は攻撃的な力を欲した、彼女を守れる力を、そして僕は純晶魔法とは真逆の性質を持つ魔法に着目した、それが混塊魔法だった


 ただ結果から言うと、最終的に力と共に破滅を得てしまった


 僕は研究の末に狂気に侵された、手始めに敵対した魔族を根絶し、次には人間にも手を掛けた、結果、人類は絶滅の危機に追いやった


 そこで立ち上がったのはクリスタだった


 クリスタはクリスタルフュージョンで僕とで融合し今の姿となった、そして純晶魔法は混塊魔法の影響か結晶魔法と別物にかわり、皮肉にも禁忌の魔法、混塊魔法はそのまま残り続けた


 だけどクリスタルフュージョンは本体をどちらにするかは使用者が決めることができる、だが何故本体が当時ウェイマスである僕にした理由がわからないのだ


 混塊魔法の除去もきっとクリスタでもやれた


 ただ問題は何かの過程ではなく結果だ、こうやって僕は生かされた、自分のやりたいことをしていれば良い


 と割り切りたかった、過程で失った者の意志を受け継がなくてはならない、そんな良心に囚われた


 そして僕は一人で結晶魔法の研究と混塊魔法のウィルス除去を進めた、いずれも上手くいった、だが僕が手にかけた死者は生き返らせる事は出来ない


 それでいて僕は何故ここまでのうのうと生きているのだろうか……普通なら許されない事だ


 それにクリスタの思いはどうやってもわからない……どころか手がかりすら見当たらない、何が彼女の意志だったのかがわからないのだ


 さらに僕の混塊魔法は不可逆変化を促進させ、二度と戻らなくする作用を持つ、何言ってるか分からないと思うが、とにかく僕とクリスタの融合の解除は困難を極める、クリスタをどうにか戻すなんて事は現実的では無い


 こうやって僕はどうしようも無い過去を引きずりながら具体的な結論を出せずのうのうと生き続けている



この拙い作品が気に入った物好きはブックマークをしてくれると嬉しいです、

ただ評価されると筆者は


高評価→調子に乗ってさらに拙くなる

中くらい→微妙な気持ちになる

低評価→落ち込む

のでぶっちゃけしない方が心の平静を保てます。(建前)

どうしてもしたいのなら止めはしないさ。(本音)

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