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混塊の始動者


「ウェイマスは知っているかい?」

「ウェイマス……確かマッドサイエンティストとして、そして混沌魔法を作り出した狂人……そして魔族を根絶しにし人類にも多大な被害を与えた大罪人……それがなんなの?」


「実は……僕だ」


 そう僕は大罪人、混塊魔法の特性を把握しないまま濫用した結果がクロニーが言った通りさ


「ウソ……聞いた話とはまるで……」


「そりゃこんなのを良い奴に描く奴何で何処にいる?そんな事より混沌魔法の説明だね」


「混沌魔法は一瞬にして壊滅的な破壊を可能にする禁忌の魔法だ、使用者は破壊衝動に侵された狂人となる、ただ僕は結晶魔法の力である程度まで正気を保ち続ける事が出来る……けど使用後は治療が必要だ」


「さっき私に打った注射は?」


「混沌魔法に対するワクチンだ、放たれた混沌魔法自体も細菌やウイルスのように振る舞い、生命体に害と破壊衝動を及ぼす、しかも厄介な事に高い残留性にある、混沌魔法を放った場所はすぐに不毛の地と化す」


「え……それだと……!」


「大丈夫だ対抗策は既に研究済みだ、クリスタルツリー」


 戦闘で使われた破片達が一つに集まり1本の木の形になる、そして種を落とし直ぐにまた一つの木が生まれる


「クリスタルツリーは設定した範囲まで繁殖して君に打ったワクチンの同じ作用を持つ成分を辺りに散布させるこれで混沌魔法の侵略を防げる」


「すごい……」


 クロニーは感心したのかクリスタルツリーをまじまじと見つめるがすぐに次の質問を投げかける


「そうだった、私が何をしたか分かる?」

「わからない、ただ認識を変える魔法の一種とまでは分かる……少なくとも君は僕の結晶魔法のように未知の魔法を使うポテンシャルが有る」


「ほ……ほんとう?」


 クロニーは今までに一番輝いた笑顔を浮かべこちらを見上げる


「その……クロニーも協力してほしい、新しい可能性を探すのは楽しいはずだよ」


「分かったよ、協力するよ、でも……危ないことはやめてね?」


「僕はみんなが言うほどマッドサイエンティストじゃ無いから……っとそろそろ麻痺も治って来た、移動再開だ」


「その……もう一つなんだけど……歩きながらで良いから、ウィックスの過去の話、聞かせて?」


「分かったよ、僕もいつかは話そうと思っていたからね」



この拙い作品が気に入った物好きはブックマークをしてくれると嬉しいです、

ただ評価されると筆者は


高評価→調子に乗ってさらに拙くなる

中くらい→微妙な気持ちになる

低評価→落ち込む

のでぶっちゃけしない方が心の平静を保てます。(建前)

どうしてもしたいのなら止めはしないさ。(本音)

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