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破滅の混塊

「大丈夫かい?そろそろ砂漠を抜けるよ」


「大丈夫だよ」


 道中で魔物にもたまに遭遇したが時間は掛かりながらも難なく倒していった、ただこの数はすこしおかしい


「……少し休もう」

「え?でもウィックスは疲れないって」


「いや、僕のマナは無尽蔵であるけど無限では無い、たまにか休憩が必要だ」


「わ……分かった……」


 僕達はクリスタルで椅子と屋根を作り、くつろぎ始める


 休んで3分経過……


 ダギィィィン!


「なっ……何?!」


「やっぱり……おかしいと思った、気のせいじゃなかったみたいだね」


 一瞬にして僕のクリアクリスタルに鉤爪を立てている何者かは悍ましい紫色の外殻を纏った異形だが人に近い姿をした存在だった


 そしてその存在からは僕が犯した過ちの力を感じた


「ヤあ……初めマシテ……俺はグロウ、キサマの力に用ガある者ダ」


「喋れるんだ?だけど何者かを知らない相手に僕の秘密を教えるわけにはいかない、そして君の目的次第では、抹殺しなくてはならない」


 ウィックスはギロリと睨む


「ナルホドな……なら力ずくで奪うまで!」


「クロニー、自分の身を守って、すっごくマズイ」


 グロウは鉤爪を再び突き立てるとクリアクリスタルは叩き割られた


「シャードストーム」


 砕かれたクリスタルとウィックスの真上に生成された莫大な量の結晶の破片がグロウへと襲い掛かる


「グガガッ!」


 不意を突かれたのか躱す間もなく全身に突き刺さる……いや、突き抜けた……


 奴の体は極度に強度を捨てている、だからこそ厄介だ


 弓矢等の遠距離武器は貫通するより体内に止まる方が加害力が高まる、普通なら防具で強度を高めて体内に入れないようにするものだがグロウは逆、防御しない事で守備力を高めている


 それに破片があまり刺さらなかったのは痛い、これでは結晶魔法のメインの攻め手が通らない!


 しかも穴だらけにしたのにまだ生き生きしている……ソウル量は尋常もじゃない……!


「ドウした?もうオワリか?ならコッチからイクゾッ!」


 消えた?!


 ザシュッ!


「ッ!」

「ウィックス?!」


 極限まで無駄と強度を削ぎ落とした体から発揮された攻撃はこの前のドラゴンに匹敵するパワーと反則的なスピードを併せ持った絶対的な破壊、まさに通常攻撃の完成系と言える圧倒的な攻撃性能……!


 派手に貫かれた姿に思わず叫ぶクロニー、しかしウィックスは常に冷静だった


「!抜けナイッ!」


「クリスタルバインドで君の腕を拘束させてもらった」


 しかし僕はソウル量だけじゃ無い、如何なる攻撃にも動じない厚く硬い鋼の理性による判断力


「君は守備力は皆無だし……体力戦になればどうかな?クリスタルボイドライン」


 地面に落ちた破片がウィックスの周りに集まり、破片の周りの景色が歪み始めた


「グッ……ヌァぁ……っ!」


 クリスタルボイドラインは破片を媒介に空間を歪ませる事で動きを鈍らせつつダメージを与える効果、制御が困難で僕も巻き込まれているが、そこは耐性と強度の差は歴然、このまま持久勝ちだ


「グッ……なら手に入れたこの力で……!エントロピ……」


「ッ……!クリスタルディスラプト!」


 魔法の媒介となっていた周囲の破片が瞬時に集まりグロウの魔法を込めた腕を破壊する


 しかしその直後グロウは消えた……!クリスタルバインドが緩くなった瞬間を狙われたか……!


「ウィ……クス……」


 そしてクロニーを人質に取るグロウを捉える


 マズい……一番マズい展開になった……!


 僕にはマトモな手段で人質を救出する手段がない、守るのが得意だが攻めるのが苦手なのがここで響いたな……


「キサマにはコノ状況を、イッシュンで解決出来ルチカラがアルダロウ?サァ……ミセテクレヨ……!」


「……エントロピック……トランスフォーム!」


この拙い作品が気に入った物好きはブックマークをしてくれると嬉しいです、

ただ評価されると筆者は


高評価→調子に乗ってさらに拙くなる

中くらい→微妙な気持ちになる

低評価→落ち込む

のでぶっちゃけしない方が心の平静を保てます。(建前)

どうしてもしたいのなら止めはしないさ。(本音)

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