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逃亡の少女

「大丈夫かい?僕は大丈夫だったよ」


 ウィックスは拠点に戻り、救出した女の子に声をかける


「わ……私も……大丈夫……飲み物もあったし……」


 緊張しているのだろうか片言で喋る


「食料は無かったでしょ?さっきのドラゴンの肉がある、あまり美味しくないけど貴重かつ優秀なタンパク源だ」


 ウィックスは持てるだけ持ったドラゴンの肉を机に下ろす


「そうだ、名前、聞いていなかったな、僕はウィックス、君は?」


「わっ……私はクロニーです」


「そうか、クロニー、よろしく」


 内気な子と見た、ここは能動的に話を進めよう


「どうして君はこんな目に遭ったのかい?」

「そっそれは……私……実は……」



 私は王族の娘だった、だけど私は……資格が無かった、それに優秀な双子の姉がいた


 当たり前だけど私の扱いは酷いものだった、母も、姉も


 だから私は周囲から隠れる事ばかり考えるようになった


「誰よ!皿を割ったのは!」

「きっと鈍臭いクロニーしか居ないわ、だけど何処に……!」


 私は身を潜めクロークを発動させる


 クローク、周囲からの認識を遮断する魔法、私が努力して作った隠密魔法


「探し出して痛い目に合わせてやるわ!」

「でも何処に……!」


「やめなさい」


 立派な髭を蓄えた男がやって来た


「お父様!」

「何故クロニーを庇うの!いずれ消すべき存在だと言うのに!」

「二人の気持ちは分かる、だが我たちは王族である前に家族なのだ、だからクロニーにぞんざいな扱いは止めろと何度も言っているだろう!」


 こうやって何が起こったら父さんが来るまでクロークで隠れ続ける、そんな日々が何度も続いた


 だけど……来るべき時が来る……


 戴冠の儀、王位の継承の時、そして私の終わりの時……


 だけどその前の日に……


「お父様……」

「クロニー、我がここに来た理由は分かるか?」


「……はいもう覚悟しています、責めて……お父様の手で……」


「そうだ、そうなる……が……我は……俺は……一時期腹を括った時もあった、だが……俺には愛娘を手にかけるなど……とても出来ない……」


 お父様は涙を浮かべていた、とても悔しくて、悲しい思いが込められた感情が溢れ出す


「だから俺は責めて転移魔法でクロニーを世界の何処へ送る事にした」


「まって……責めて町に!」


「……ダメだ、それをすると私がクロニーを生かそうとする証拠が残ってしまう、もう始めよう、時間が無い!」


 父様は転移魔法の詠唱を始める


 責めて……責めて最後に……言わなきゃ……!


「お父様……最後に合わせてください……愛しています、こんな私を……ありがとう」


 お父様の悲しい感情が少なくなった、僅かな喜びも感じた、しかしそれは悔しさに変わる


「クロニー……情けない親で済まない……過酷な目に遭わせてばかりで申し訳ない……だが責めて……俺の知らない所で……幸せに生きてくれ……」


 そして私は光に包まれた



「……そうだったのか……」


 あまりにも可哀想だ……それしか言葉に出来ない


「その……しばらくここで過ごさないかい?部屋なら結晶魔法ですぐ作れるし」


 思わず庇護欲が出てしまった、だが放ってはおけない


「もうそれ以外に生きる術は無いので……少しの間だけ、お願いします」


この拙い作品が気に入った物好きはブックマークをしてくれると嬉しいです、

ただ評価されると筆者は


高評価→調子に乗ってさらに拙くなる

中くらい→微妙な気持ちになる

低評価→落ち込む

のでぶっちゃけしない方が心の平静を保てます。(建前)

どうしてもしたいのなら止めはしないさ。(本音)

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