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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

太陽

作者: 綺羅星

生暖かい風が頬を撫でていく。橙色の空に透き通った淡い、白い雲。これから陽は落ちていくんだな、なんて他愛ないことを考えて。


これまで色んなことがあったなぁ。入学して、友達を作って、体育祭に文化祭。どれもこれも忘れることは無い大切な思い出。こんな私には勿体ないくらい眩しい思い出。おっと、考えちゃだめだ。それら全てに蓋をしよう。もうすぐ日没になる。これからどうなるんだろう。これからの事を考えると鼓動が早くなる。喉が渇く。少し暗くなってきたなぁ。どきどき。そろそろだね、なんてひとりごちて準備を始めた。準備、なんて言ってるけどただ位置につくだけ。正面からは部活動生の声が聞こえる。何部だろう、まぁ今となってはどうでもいいけど。さぁ、そろそろ幕を下ろそう。終幕で、終劇で、終演だ。間に合わなかったね。


あと10秒で終わりね。10、9、8、7、6、5、4、




3


2


1




ばいばい(さよなら)




最後に耳が聴いた音は屋上のドアが開く音。あーあ、1秒待ってたら私、ダメだったろうな。


もう一度、今度はあの子に向けて




ばいばい(さよなら)

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