第96話
第96話終わりましたね。
授業をまる1時間分屋上をサボると俺はノロノロと教室に戻った。
ふらりふらりと自席に戻ると隣からぷっくーと頬を膨らませた利根里さんにジトーっとした視線を向けられた。
「なーんで碧染くんは授業に出てなかったのかなぁ?」
「……さ、さぁ?」
「さぁ、じゃないよね?私英語のペアワークの時すごく寂しかったんだけどー」
「……それは本当にごめんなさい」
授業をサボって困るのは自分だけなのだが、他の人にまた迷惑をかけるのは違う。だから、利根里さんには誠心誠意謝ろう。
「それで?サボってた時は何してたの〜?」
「ゆっくり寝てました」
「ふーん、それはよさそうだね」
「……すごく気持ちよかったです」
正直にそう告白すると利根里さんはまた「ふーん」と少し面白くなさそうに答えた。
「私もサボろっかな」
「いや、それはダメなんじゃ……」
「碧染くんがサボってたからいいのー」
「うぐ……それを言われたら何も俺にはできません」
「ふふん、でしょう?」
ニヤリと笑いながら利根里さんは楽しそうにする。
そして利根里さんは席を立ち上がると俺の方を向きビシッと指さした。
「次の時間サボりに行くよ!」
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