表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
88/311

第88話

第88話です。

「それで……話はこれで終わりでいいですか?」

「うーん、まだ暇なんだよなぁ」

「いや、家に帰らないんですか?あ、もしかして怒られるのが怖いとか」

「いやいや、それは違うよ!私は怒られることは怖くないよ。ただ、この時間を楽しみたいだけなのさ!」


 両手を大きく広げながら先輩は楽しそうにそう言った。

 楽しむ分にはいいのだが、すでに俺が呼ばれた段階で空はとっぷりと暮れていたので、些か帰る時心配だ。

 先輩の目鼻立ちの整い方は常人を逸しているのでどんな邪なやつが狙ってくるのか分からない。


「先輩」

「どうしたんだい?」

「家まで送りますよ?」

「それは早く帰れと言っているのかな?」

「いや、そうじゃなくて心配してるんですよ。……先輩可愛いから」

「えっ?最後なんて言ったー!?ワンモアプリーズ!」

「いや、もう言いません!」


 ぷいっとそっぽを向くと俺はベンチから立ち上がって少し離れた所に立った。先輩の近くにい過ぎると心臓が破裂しそうなくらい動くのだ。おかげで突っ立っているだけなのに体力をものすごい速度で消費している。


「はぁ……とにかく帰りましょう。送りますから」

「むぅ……ケチんぼケチんぼー!」


 唇を尖らせながら可愛らしくイヤイヤとした。


「はい、スタンドアップー!アーンドゴーホーム!」

「オーケー!」


 軽いやり取りを終えると俺達は帰路に着く。

 空に瞬く星はキラキラと光り、浮かぶ月はクラゲのようだ。

 瞳に反射する夜空はとても綺麗に写った。


ぜひブックマークと下の☆からポイントの方をお願いしますね!次回は、21日です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ