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第85話
とても短いです。
黄昏時の海沿いの道を1人闊歩しながら私は家に帰る。
潮の香りがつんと鼻を刺すが、何年もこの辺りに住むとすっかりとなれるものだ。
浜辺にはマフラーを首に巻いた中学生らしき男女が見えた。よく見てみればなんと手を繋いでいるではないか。
むぅ、私よりも青春しているじゃないか。ずるいぞ!私も恋したい!
なんて心の中で思ったりはしてみるものの、所詮今恋をしたところでそれが大人まで続くとは限らないし、何より学生の恋愛は半分は遊びだとも聞く。
こうなってくると果たして恋とはどうするのが正しいのか分からなくなってくる。
恋に落ちる時は落ちたくて落ちるんじゃない。落ちるべくして落ちるのだ。それを止める事も辞めることも決してできなち。
「じゃあ、私のこれはどうするのがいいんだろうなぁ……」
ぽつりとそう呟きながら私はまた歩き出す。
歩いて歩いて歩いて。歩き続けて。
気付いたら君のことを呼んでたよ。
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